研究者をめざす人におすすめの本

腸は考える
藤田恒夫著 岩波新書

ともに歩んできた消化管研究仲間を紹介しながら、「研究は楽しんでやるもの」ということを教えてくれる1冊。昔の人はこんなにも優雅に研究を楽しんでいたのかと、、。

がん遺伝子の発見
黒木登志夫著 中公新書

がん遺伝子を例にサイエンスの1つの分野がどのように造られていくかを教えてくれる。

若き数学者のアメリカ
藤原正彦著 新潮文庫

数学研究者としてアメリカという異国の地で異文化にふれながら過ごした日々を記したエッセイ。読むとあなたもきっと留学したくなります。

免疫・「自己」と「非自己」の科学
多田富雄著 NHKブックス

1時間あまりで免疫学のイロハを、そして免疫学研究の面白さを体験できる本。自己と非自己を区別しまた受け入れる免疫機構の妙を教えてくれます。免疫学は、現代の生命科学を牽引する特別な研究分野かもしれません。

科学者・技術者のための 英語論文の書き方-国際的に通用する論文を書く秘訣-
Robert M.Lewis・Nancy L.Whitby・Evan R.Whitby 著

これは実に参考になります。はじめて論文を書く人よりも、ある程度の経験者にお勧めです。

小さなクローディン発見物語
月田承一郎著  羊土社

2005年に惜しまれつつも若くして無くなった一科学者のつづった物語。全てを悟り「短かったような長かったような研究生活を終わりにしましょう。さようなら。お元気で。」という結び(無念と達成感と思います)を読んだときのこみ上げてくる感動は忘れられません。一気に読み終えました。

 
 

国家の品格
藤原正彦著 新潮新書

2006年のベストセラー。科学に関す記述に共感しています。「論理には限界がある。論理を通してもそれが本質を突いているかどうかは判定できない」 「あらゆる理系の学問において美的情緒こそ最も大事」 「直ぐに役に立たないことを命がけでやることの大事さ」 など。

理系のための研究生活ガイド : テーマの選び方から留学の手続きまで
坪田 一男 著 講談社ブルーバックス

数ある研究者入門の書の中では必見。気取らずに思うままに書いた文章で、全てが体験に基づいて書かれていて共感できる。著者とは実は、20数年前にカルシウム研究のことで相談したことのある間柄だが、その時の情熱的な語り口が思い出される。「目立たぬ学生だったわたしが、、、、第一人者になれたのも研究生活を楽しんだから」というくだりには、おもわずニヤリとしてしまう。

 
 

麻酔の科学 第2版
(ブルーバックス) [新書]
諏訪 邦夫 (著)

この書は、麻酔に関する解説書だが、麻酔は単なる導入で、中味は人間の体はどの様に機能しているかという、生理学的な観点から書かれている。多くの逸話から構成されていて、生命科学入門書としても是非とも読んで欲しい書である。