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*問題行動の診療に関する情報は右上「行動治療」のボタンを押してください。


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<問題行動とは>

 問題行動とは、飼育動物が示す「人間社会と協調できない行動」や「人間(飼い主あるいは動物と関わる人たち)が問題と感じる行動」のことであり、人間と共に暮らす上で支障となる行動全般を指します。動物と暮らしている方が「困っている」「治したい」と感じた時点で、問題行動は治療の対象になります。

<問題行動の治療>

 行動治療の基本方針は、飼い主様に動物の行動特性を理解していただくことにより、両者が幸せに暮らせるよう手助けをすることです。問題行動の治療に用いられる手法には、行動修正法、薬物療法、外科的療法があります。

行動修正法;
動物の学習原理に基づいて考案された、動物の不適切な行動を望ましい行動に変化させる手法です。ほとんどの問題行動に対して有効であり、行動治療の中心となります。ただし、基本的にご家庭で実施していただくことになるため、効果的に行うためには飼い主様による十分な理解と獣医師との連携による地道な実践が必要です。

薬物療法;
お薬を使用して問題行動を緩解していく方法です。ただし現在のところお薬のみで問題行動が完全に解消することはなく、ほぼ全ての症例において行動修正法を補助する形で利用されます。たとえば攻撃行動や常同障害、分離不安といった問題行動には脳内におけるセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の異常が関与する場合があります。問題行動治療の際に、こうした神経伝達物質のはたらきを調整するような様々なお薬を用いる場合があります。

外科的療法;
雄の去勢手術、雌の不妊手術、犬歯切断術、声帯除去術、前肢爪抜去術、前肢腱切断術などを選択することもありますが、効果の安定性や動物福祉的な観点から、その適用には慎重な姿勢が必要とされます。





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Copyright (C) 東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医動物行動学研究室