Associate Profesor, Shigeru Kakuta, Ph.D., D.V.M.
研究テーマ(詳細)
1、新たな疾患モデルマウスおよび解析ツールマウスの作出と解析
発生工学的手法の発展により、哺乳類における遺伝子改変は容易に行えるようになってきました。その中でもマウス(ハツカネズミ)は最も遺伝子改変技術の進んでいる動物であり、これまでに多数の遺伝性疾患モデル動物が樹立されています。そこで、様々な遺伝子改変技術を駆使することにより、新規のモデル動物および解析ツールマウスを作出、そして解析することにより、新たな疾患治療法開発へ寄与することを目指しています。
炎症性疾患モデルマウス
2、サイトカインの炎症性疾患の病態形成における役割の解析
サイトカイン、その中でも特にインターロイキン(IL)-1やIL-17ファミリーといった炎症性サイトカインに注目しています。これらのサイトカインが、がん(胃がん、大腸がんなどの消化器系発がんモデル)や皮膚炎、慢性脂肪組織炎症などの炎症性疾患の病態形成における役割を解析し、これらの疾患の新たな治療法開発へ寄与することを目指しています。
LPS刺激時のIL-1αの発現変動(マウス腹腔マクロファージ)
3、疾患モデル動物を用いた農産物由来成分の機能性評価
我々の持つ疾患モデル動物を用いて、農産物由来成分(海藻由来βグルカンやフィリピン産プロポリスなど)がその発症予防や病態軽減に効果があるか評価し、機能性食品の開発等に寄与することを目指しています。
東京大学の研究者情報サイト
科学研究費補助金情報サイト
連絡先 akakuta{at}mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
*:実際のメールアドレスは、{at}を@に変換してください。
略歴
1992.3 栃木県立宇都宮高等学校 卒業
1998.3 東京大学農学部獣医学科 卒業
獣医師免許取得
2002.3 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 修了
博士(獣医学)取得
2002.4- 東京大学医科学研究所ヒト疾患モデル研究センター 助手
2007.4-
同上 助教
2009.7- 東京大学医科学研究所システム疾患モデル研究センター 助教
2011.1- 信州大学ヒト環境科学研究支援センター 助教
2011.1-2012.3 東京大学医科学研究所システム疾患モデル研究センター 客員研究員
2012.4-2013.3 東京理科大学生命医科学研究所 客員研究員
2013.2- 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 准教授
2013.4- 東京理科大学生命医科学研究所 客員准教授
2013.7- 東海大学医学部医学科 客員准教授
2017 信州大学繊維学部 非常勤講師
所属学会
日本実験動物学会(常務理事、編集委員、学術集会委員)
日本実験動物医学会(会計・事務局担当理事)
日本獣医学会(評議員)
日本分子生物学会
日本免疫学会
日本インターフェロン・サイトカイン学会(推薦幹事、ニュースレター編集委員長)
内毒素・LPS研究会(運営委員)
遺伝子栄養学研究会(理事)
老化促進モデルマウス(SAM)研究協議会
担当する講義・実習等
生体機能学実習(3年生前期)、実験動物学実習(3年生後期)、毒性学実習(4年生後期)
獣医学専攻・応用動物科学専攻(兼担)の大学院講義
「生体防御学特論」、「動物・細胞の構造の科学」、「応用動物科学セミナー」
初年次ゼミナール理科(教養学部)(H27-H29)
赴任前の研究業績