「授業をどうする!」 配付のお知らせ

この本は、大学の授業の改善方法を述べたもので、獣医学教育の改善に直接利用でき るものです。
ぜひお読みになって、その内容を各専門分野での授業改善にどのように利用できるかなど、ご意見等をお寄せ下さい。

フォーラム 授業をどうする へ

 

 

「授業をどうする!」 カリフォルニア大学バークレー校の授業改善のためのアイデア集

B.G. Davis and R. Wilson 著

香取草之助 監訳

東海大学出版会 (定価:1,500円)

 

 

内 容

第1部 授業改善のためのアイデア集
 第1章 授業準備のための10の戦略
 第2章 科目の位置づけ
   1.概念の理解を徹底させる
   2.はっきりと説明する
 第3章 授業の流れと展開
   1.概略化しやすいように講義を組み立てる
   2.主要なポイントをまとめる
   3.毎回の講義ごとにその目的を述べる
   4.何が重要であるかを学生に見きわめさせる
  第4章 魅力ある授業展開
   1.クラス・ディスカッションを奨励する
   2.学生の知識・経験を互いに分かち合えるように工夫する
   3.学生の興味を引きつけるやり方で講義する
   4.話すスピードや声のトーンを変える
  第5章 自発的に学ばせる方法
   1.学生たちが最善を尽くせるように動機づける
   2.面白く刺激的な課題を出題する
   3.学生たちがどのくらい向上したかを常に知らせる
  第6章 学生との接し方
   1.学生に関心を持っていることを示す
   2.授業を理解できない学生を個別に援助する
   3.学生1人ひとりとかかわる
   4.教室以外の場でも学生側から接することができるようにしておく
   5.自分の教え方の質がよいかどうかを気にかけていることを示す
  第7章 エキサイティングな授業展開
   1.研究分野の最新の進展について論じる
   2.自分自身の見解とは異なる見解について論じる
  第8章 理解度の確認
   1.授業内容を学生が理解しているかどうかを知る
   2.理解度を確かめるために学生に概念を応用させる
   3.学生が自分の理解度を示すことができるような試験を行う
第2部Minute Paper 授業改書のためのアイデア実践例
   1.Minute Paperの概要
   2.Minute Paperの利点
   3.実施例
   4.研究例


内容例

  アドバイス  講義時間中の学生とのアイ・コンタクトの量を増やす

○学生の観察を怠らない ――― 歴史学の教授の例

私は学生たちの顔をよく注意して見ています.クラスが退屈していたり、混乱していては、おちおち講義をしていられません.学生たちの目がとろんとしているようなら、私は講義を中断して、「ちょっと速く進みすぎたようですね」とか「一部の人には、ここのところがどうも明確につかめていないようですね」などと言ったりします.

☆何人かの教員はクラスの学生全体に向けて質問を発することを好んで行っています.ほかの教員は講義を中断して、「何か質問したいことがありそうだね、ジェリー」とか皆さんの中にはあまりよくわからないよという顔をしている人がいますね、サリー、どんな事がよくわからないのか指摘してくれませんか」などと、学生に名指しで話しかけることが効果的であることを指摘しています.


 

大学教員(助手以上)で授業改革に熱意をお持ちの希望者に、この本を無償で配付いたします。

ご希望の方は、下記のメールアドレスまで、郵便番号・住所・所属・職名・氏名をお書きの上お申し込み下さい。その際、メーリングリストへの参加希望の有無もぜひお書きになって下さい。

【お読みになった後は、必ずご意見・ご感想をお寄せ下さい。】

申込、読後感想: aozaki@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp

 

インデックスページへ戻る