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このページは自由に意見を述べることの出来る壁新聞のようなものです。 メーリングリストに寄せられた意見・質問の一部もこちらに公開しています。以前の記事については、旧ページをご覧下さい。 |
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貴HPを拝見したことの感想 当初、なぜ愛犬が亡くなったのかの答えを探す目的で始めましたが、調べてゆく過程で実にさまざまな問題と壁が存在することを認識し、愕然とした気持ちを持つに至りました。 (当HP獣医療関連記事ページに記事掲載) (当HP行政の取り組みについてに回答記載) 現在の悪質な獣医師(獣医療)の存在は大きな問題ですが、その獣医師達の存在は現に数年間は続きます。 それよりも、これからの獣医療を担う新たな獣医師を大切に厳しく育ててゆければ結果的に未来への展望が開けます。 作成にあたり、参考資料のひとつとして、貴HPをリンクにお借りしました。 事後になり大変申し訳ありませんが、なにとぞご理解の上ご了承くださいますようにお願いいたします。 教育という国家の大事業でありながら、行政は現場の現状を把握しないままなおざりにしていることがよく理解できます。 そして、その改善のために多くの教官が省庁と交渉してきた行動には大変感謝しております。 今後ますますのご活躍を期待しております。 また唐木先生が、以下の獣医師会雑誌において、挫折という言葉を表現なさったことは皆様の大変なご苦労の表れであろうと推察いたしますが、どうか、学生が学ぶ場を
今後とも作り上げてゆかれることを祈願いたします。 |
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獣医学科学生からの意見 今日は。私は某国立大学の獣医学生です。昨今の獣医学教育改善に対する先生方の取り組みを拝見させていただいていますが、どうも真剣味が伝わってきません。ご承知のとうり今の獣医学科の人気はすさまじいものがあります。しかしその人気は先生方が作ったものではないことは明らかです。今が獣医学教育の水準をあげ、欧米に追いつくチャンスなのに人気にうかれてなかなかアクションがとれてないのではないでしょうか?医学部と比較しても入学時の偏差値などはあまり差がないのに基礎系の分野からすでに教育内容に明白な差があるのは明らかです。獣医学科の人気がいつまでも続くなんて思わないで下さい。この期間が最後のチャンスだとおもいます。あと、この問題に対する説明責任をもう少し学生に果たして下さい。学生なので幼稚な文ですみません。失礼します。(匿名希望)
皆さま 2003.7.28 獣医学研究連絡委員会委員長 唐木英明 東先生、 ご丁寧にお返事を頂きありがとうございますちょっと長すぎて申しわけありませんでした。 私たちの課題は、いかに動物の存在が子どもにとって大きな影響をあたえるかを、教育委員会に分からせることです。 それにしても、国があのように思い切った発言をしても、末端まで変わるのはなかなかだとおもいますが、日本学術会議、国立教育政策研究所の方々も働きかけていますし、2,3年まえよりは整ってきたと思います。 またこの2月に国会答弁も出ていますので、しばらくしたら、そのとうりに進んでいるかと、問いただすことができます。 しかし、結局は学校と獣医師との信頼がなければ何も進みませんので、獣医師一人一人の対応が大事になります。その意味で、是非、今度の札幌で私たちの話を聞いて頂 きたく、おねがい申し上げます。 中川 美穂子 東先生、 唐木 中川先生 長文の返信、ありがとうございました。 この問題については、「ペット法学会」や「政令都市および東京都獣医師連絡協議会」など、あらゆる機会を得て多くの情報を取得してきました。 飼育動物が疾病を煩っていても、学校からの診療要請は殆ど無く、児童や父母が来院します。これは、学校が要請しますと市から与えられた予算が減少するからと思います。 与えられている予算は、学校全体に対するものですので、飼育動物にかかる支出を避けたいためと考えられます。 確かに、この問題は一朝一夕で解決されるとは思いません。 獣医師関連の団体は、末端の小動物臨床家の意向も汲み取り、対処して頂くことを望みます。 東 勇三 東先生 おっしゃるとおり、学校の嘱託医が無料で奉仕しているわけではなく、しかも学童が診療に来院すれば無料などあり得ないことです。獣医師のみが無料でなにから何まで行う義務はありません。 学校では動物の存在意義について、学校にいる動物が子どもの傍で生まれたり死んだりすることが、子どもにいろいろなことを教えると思っていることが多く、弱っても動物の診療の必要を認めていないこともあるのです。 一方、現在の子どもたちの問題は、命が分からない、自己中心である。人とコミュニケーションがとれない、の3点だと国を挙げて心配しています。 つまり私たちは無料奉仕を強いられているのではなく、各地で見かねて学校の飼育支援をしてきたわけです。 札幌市は、平成11年から飼育動物に関して、市獣が独自に教育委員会と連携して学校への訪問指導、飼育相談などに応じておられ、また診療に関して学校の動物の診療や去勢事業をやっておられますね。 しかし、私たちの情熱にも限りがあります。この飼育支援体制がこれからも安定して長く、そして広く行われるためには、行政の経済的援助が必要です。 そして行政の予算を使うためには、社会のコンセンサスが必要です、 この状況を打破するためにはどうするか、 幸い、各地での獣医師の活動を文科省が認め、この5月「自治体は学校と獣医師会とのネットワークを作るように予算的措置を含めて対応せよ」と明記された飼育マニュアル「学校における望ましい動物飼育のあり方」を、全小学校と全小動物臨床の開業の獣医師会員に渡るように配布しました。北海道獣医師会にも担当の獣医師に直接文科省から届けられました。 また、今回、教育の専門家であられる科学教育研連の方々が、獣医学研連と一緒に日本学術会議として提言なさってくださったことは大きな力になります。 今、群馬大学の教育学部で県獣の桑原保光獣医師が、また新潟大学では新潟県獣の宮川保獣医師が、そして武蔵野大學の幼児教育学部、東京学芸大学で私が授業を行っています。これからもすこしづつ増えていくだろうとおもっています。 この問題に獣医師が関わってから、もう4半世紀を迎えようとしていますが?ようやく国が動いてきた所です。これからも全方向に向けて、唐木先生や文科省の方々が働きかけてくださると思います、これにより、各県で行われている各獣医師のご努力が実りますよう、そして各地域で学校と地域獣医師との良い関係を作れますように期待し、皆様のお力添えをお願い申し上げます。 なお、この問題に関して、文科省の指導官が総出で群馬の桑原先生、宮川先生と校長先生方と一緒に作った校長向けの本(鳩貝総括研究官・中川美穂子著編)「学校飼育動物と生命尊重の指導」が教育開発研究所から6月に発行されました。是非、教育委員会に読んでもらって欲しいとおもいます。群馬県獣、新潟県獣は相当数の獣医師に配布したようです。 この夏、札幌市にこの本に関わった国立教育政策研究所の鳩貝総括研究官、群馬県の桑原獣医師、そして私と北海道の田村先生が集まって、獣医師や教育者の方に理解していただくため学校飼育動物講座をひらきますので、ご案内申し上げます。宮川保獣医師も仲間の委員ですので司会いたしまし、各地から担当の獣医師が集まります。 この会で「獣医師会と自治体との連携で行う飼育支援事業は、28県に渡る90事例がある」とか、「その活動内容や予算について」詳しく書いた報告書も配布いたします。 (90事例には県を1例としてありますが、これを市町村に換算すると、全国で獣医師が対応するのは約600自治体になります。最近の獣医師への報酬は、1校6万円の所もあり、県単位で積算すると結構になっている所もあります) この機会に是非参加してくださり、全国で何が行われているか、何のために行われているか、また、どのように行うのが良いかの、などの情報を共有なさってくださるよう、お願い申し上げます。 今、動物飼育のたいせつさが再確認され、文部科学省の飼育マニュアル「学校における望ましい動物飼育のあり方」が発行されました。 今回、この問題にくわしい国立教育政策研究所の鳩貝先生と、文科省の飼育マニュアル作りに参加した中川獣医師と、群馬大学で生活科の「動物ふれあい教室」をおしえている桑原獣医師が子どもたちに命を教え、愛情、共感をつちかう飼育の教育への位置づけゆとりのある、学校での動物飼育のあり方、理科・生活科・総合・道徳などの授業への実践、を話します。 「生命尊重の教育を支える獣医師の役割」 日程:平成15年8月23日(土)・24日(日) 問い合わせ先:高橋徹 北海道小動物獣医師会長 「学校飼育動物を考えるページ」公開中 東 先生 学術会議が、このような提言をしていただくことを知り、大変嬉しく思います。 札幌市 東勇三 (社)山口県獣医師会では、月刊の会報を発行しておりますが、この度標記の会談を持ちましたので、下記のような概要を会報7月号に掲載することにしております。 獣医学教育体制の整備・充実及び学校飼育動物支援体制の整備に向けて 〜河村建夫・文部科学副大臣と五十嵐幸男・日獣会長らとの会談〜 去る6月18日(水)午後、文部科学省の副大臣室で日本獣医師会の五十嵐会長、辻副会長、大森専務理事、朝日事務局長それに小職が河村文部科学副大臣と会談を持ち、下記のような要請を行った。 1. 獣医学教育体制の整備・充実について 大森専務理事:来年度から大学の独立法人化が始まるが、 五十嵐会長:平成13年に黒川 清・日本学術会議副会長を座長とする懇談会から「獣医学教育の在り方に関する懇談会の答申」が出されており、この中にも10の国立大学は3ないし4つに統廃合するのが適当だと謳っている。 河村副大臣:面談して正式に聞くのは今回が初めてであるが、文部科学省では今年1月「国立大学における獣医学教育に関する協議会」を発足させ、現在検討中である。江藤代議士からも実現に向けて早急に努力するように言われている。 中間県獣会長:大学の独立法人化に向けて、各学長は特色ある大学をと言って各大学に自助努力で獣医学部を創ると言っておられるが、全国的に大局的見地からみて西日本には九州大学に獣医学部を創るようにしていただきたい。 河村副大臣:国の経済事情から「スクラップ・アンド・ビルド」でないと学部は創れない。 2. 学校飼育動物支援体制の整備について 辻副会長:学校での動物飼育は、子供の情操教育に必要であり、動物の福祉や衛生面を獣医師が指導するように持っていきたい。幾つかの県では予算も付けて積極的にやっているところもあるが、獣医師のボランティア精神でやっていくようにしたい。 大森専務理事:ぜひ教育委員会が主体的役割を果たし、獣医師会との委託契約による学校飼育動物獣医師の委託の仕組み作りを支援していただきたい。 河村副大臣:山口県ではどうか? 中間県獣会長:昨年の山口県自民党政策聴聞会でも、獣医師が学校の先生方に飼育法や衛生面の指導をするようにしたいと説明した。一昨年は県生活衛生課や県教育庁へも行ったが、教育庁では学校長に任せてあるとのことで、消極的であった。 要請の状況は、以上のとおりであったが、最後に文部科学省から「獣医師組織の法人認可の問題については、農林水産省の所管事項であり、文部科学省がコメントする立場にない」との話があった。 | ||||||||||||||||||||