班会議議事録またはメモ

米国の獣医学部の現状と特徴

科研費総括担当第2班・班長 徳力幹彦

報告書はここをクリック   2000/5/18掲載 (A4 29ページ)


欧州の獣医大学・学部の現状と特徴について

科研費総括担当第2班・班長 徳力幹彦

報告書はここをクリック   2001/2/26掲載 (A4 24ページ)

目 次


獣医学再編に関する東6大学懇談会議事録 2000/11/10
「獣医学教育関係者連絡会議」開催記録 2000/9/1
第4回 総括第2班議事録 2000/8/28
第3回 総括第2班議事録  2000/8/28
獣医学教育改善に関する緊急会議(2)唐木メモ 2000/8/21
第5回 第8班会議記録 2000/8/15
第4回 第4班班会議報告
2000/8/15

獣医学教育改善に関する緊急会議議(1)議事録 2000/6/26
第1回第3班 2000/4/5
第4回私立大学担当第8班 2000/2/28
第3回第4班 2000/2/18
第2回総括担当2班 1999/10/15
第3回私立大学担当8班 2000/1/21
第2回私立大学担当8班 1999/10/13
第1回総括担当2班 1999/8/30
第1回全体会議 1999/10/12
第2回4班 1999/10/13


獣医学再編に関する東6大学懇談会議事録
     
日時:平成12年11月10日(金)、14:00−17:00
場所:東京大学農学部7号館405号室
出席者(順不同、敬称略):
  帯広畜産大学:山田、品川、牧野、小俣、西村
  北海道大学:藤田、梅村、藤永
  岩手大学:内藤、三宅
  東京農工大学:金子、山根、本多、下田
  岐阜大学:小森、平井、工藤、北川
  東京大学:唐木、吉川、土井、局、佐々木(世話人)

会議の概要

・ 獣医学教育充実のための獣医系大学再編に関する現状について唐木先生より説明があった

・ 藤田先生より農学部長会議及び獣医学系大学の再編に関する臨時委員会の現状について報告がなされた

・ 続いて6大学の現状について学科長、専攻長から説明された

 帯広畜大:自助努力案について概算要求案を検討中であり、14年度概算要求を目指しているが、同時に、学科としては東の6大学の話し合いにも参加し、再編の道を閉ざすべきではないという考えをもっている。 
 岩手大:東北大学動物科学系応用動物専攻専攻長と、岐阜大とともに東北大学における獣医学教育部局の設置を目指した話し合いを行った。しかし、今回は動物科学系の中の会議においてはこの考えに対する賛同は得られなかった。今後、東北大案については、別のルートを通して再検討する必要があると考えられ、その可能性についてもう少し検討する予定である。
 農工大:現状では必ずしも東の4校が東北大学に新しい獣医系の組織を立ち上げることに対する運動が消滅したとは考えられないので、その面での検討を継続する必要があるのではないか。 
 岐阜大:岩手大学の感触とは異なるが、今回東北大学との話し合いの結果から、東北大学に新たな獣医学系の組織を立ち上げることはきわめて困難と考えざるを得ず、むしろ北海道大学、東京大学を軸とした再編を考慮すべきではないかと考えられる。その場合のもっとも重要な点は、再編によって新たな教育組織を作ることであり、決して受け皿、あるいは吸収合併、ということではない、という認識に立って協議を行うべきことである。
 北大: 北大:現状では、これ以上の獣医学教育の充実は自助努力では困難であるということで学部内で一致しており、北大を設置場所とした再編と言う声を受けて、北大に他大学を含めて構築する新研究科体制をどうするか、どのような形で教育体制を構築するか、といった内容について検討中である。御存じのように、重点化大学では教官の籍は大学院にあるため、学部教育の充実は、大学院の教官を増員しなければ成立しないが、教員の選考については、新体制であるので、これまでの北大の選考基準にはこだわらない。
 東大:すでにホームページに掲載されている内容であるが、これらを資料として提示し、将来的な獣医学教育についてのカリキュラム案、理念案等を説明した。これはあくまでたたき台であり、今後獣医学教育充実を目指した再編の話し合い時にはこれらをたたき台として、より良い、各大学・教官が納得できるカリキュラム、組織を目指したい。また、再編を目指すにあたっては、大学院獣医学研究科、学府、学環など様々な組織が現在考えられる情勢であり、従来の農学部ないし農学生命科学研究科とは異なる体制を目指すことで専攻内で合意している。

 以上の報告をもとに、今後の東の6大学の獣医学教育充実を目指した再編に関する方向について、自由な討論を進めた。その結果、以下について合意を得た。


1) 東の6大学は、今秋の大阪府大での学会時に行われた国公立獣医学協議会で合意した3ないし4大学への再編を目指す、という方向から、3大学(東に関しては2大学)を軸とした再編を目指すことに関して、至急検討することとした。

2) 再編後のあるべき教育方針、教育組織に関しては、各大学が対等な立場で十分な話し合いを行い、現状にとらわれない新しい形態も模索することで一致した。

3)次回の懇談会は、12月16日(土)、14:00−17:00に、東京大学農学部7号館405号室で行うこととなった。


「獣医学教育関係者連絡会議」開催記録


日時:2000年8月31日午後1時30分-3時
場所:日本獣医師会会議室
出席者:
 全国大学獣医学関係代表者協議会 会長 唐木英明
 国公立大学獣医学協議会 会長 徳力幹彦
 私立獣医科大学協議会 会長 中村経紀
 日本学術会議獣医学研究連絡委員会 委員長委員長 高橋 貢
 財団法人大学基準協会獣医学教育研究委員会 委員長 光岡知足
 社団法人日本獣医学会 理事長 土井邦雄
 社団法人日本獣医師会 会長 五十嵐幸男


議題:
1)「獣医学教育関係者連絡会議」の設置と諮問について
 獣医学教育改善の動きも最終局面を迎えたが、この時点で、全国大学獣医学関係代表者協議会長の呼びかけに応えて、前期7団体の長は「獣医学教育関係者連絡会議」を結成し、外部の有識者に次の事項について諮問を行うことにした。
 (1)国・公・私立大学における獣医学教育の充実に関すること
 (2)国立大学獣医学部の適正な規模と配置に関すること。
2)「獣医学教育のあり方に関する懇談会」の委員について
 獣医学以外の分野の学会、財界、マスコミ関係者から座長候補者1名および委員候補者8名を選び、就任のお願いをすることとした。
3)「獣医学教育のあり方に関する懇談会」の」事務懇談会への諮問は、日本獣医師会長が獣医学教育関係者連絡会議代表としてこれを
行い、その事務は日本獣医師会が取り扱うこととした。
4)諮問への回答期限
 獣医学教育改善運動に大きな影響を与える可能性があるので、10月末を目途に、可及的速やかにご意見を頂くこととした。

以上


(文責)唐木英明


第4回科研費総括担当二班委員会議事録

日 時: 平成12年8月18日(金) 13:00-15:30
場 所: 東京大学農学部7号館(405号会議室)
出席者: 委員長: 徳力幹彦(山口大)
委員: 山田純三(帯畜大)、梅村孝司(北大)、内藤善久(岩手大)、小野憲一郎(東大)、本多英一(農工大)、原田悦守(鳥取大)、植村興(大坂府大)、種池哲朗(酪農学園大)、酒井健夫(日大)、政岡俊夫 (麻布大)、唐木英明(東大)、局博一(東大)、土井邦雄(東大) (15名)

議題

I 議事録の承認
 第3回議事録(平成12年2月4日)が一部を修正して承認された。

II 報告並びに協議事項

1. 各獣医学部・獣医学科の再編の状況説明。
 帯広: 学長が自助努力案を模索することを決定した。
北大: 専門大学院の平成14年度概算を目指す。
岩手: 東北大と連絡をとった。
東大: 専門大学院の平成14年度概算を目指す。
農工: 具体的な動きはない。
岐阜: 欠席
鳥取: 農学部から九大との交渉は正式には認められていない。
山口: 農学部で「九大獣医学部案がでてきたら、前向きに検討する」。という決議をもらった。
宮崎: 欠席
鹿大: 欠席
府大: 教授を18人に増員(定員は59人から54人に減)して部局化する。
私立各校: 麻布と日大ではすでに施設を充実、他校も目指している。 

2. 帯広大学獣医学科における再編整備の方針決定に伴って、平成9年4月の国公立獣医学協議会で決定された決議(東と西の地方大学4校がそれぞれ学部を目指し、他は自助努力する)の変更を議論した。その結果、10月に開催される国公立獣医学協議会で、これを議論することとした。

III その他
 1. 次回開催日時
    未定


第3回科研費総括担当二班委員会議事録

日 時: 平成12年2月4日(金) 14:30-17:00
場 所: 東京大学農学部7号館(405号会議室)
出席者: 委員長: 徳力幹彦(山口大)
委員: 品川森一(帯畜大)、昆 泰寛(北大)、内藤善久(岩手大)、小野憲一郎(東大)、山根義久(農工大)、平井克哉(岐阜大)、原田悦守(鳥取大)、立山 晋(宮崎大)、坂本 紘(鹿児島大)、大橋文人(大坂府大)、種池哲朗(酪農学園大)、野上貞雄(日大)、赤堀文昭(麻布大)、唐木英明(東大)、局博一(東大)、土井邦雄(東大)、尾崎 博(東大) (18名)

議題

I 議事録の承認
 第2回議事録(平成11年10月15日)が一部を修正して承認された。

II 報告並びに協議事項

1. 西の各獣医学科の再編の状況説明。
 最初に3年間にわたる西の再編の総括を委員長がした。
鳥取: 交渉は学部長が認めている。
山口: 無条件で交渉してよいと農学部から認められた。
宮崎: 四校などの条件をつけずに、マイナス概算を決めている。教養部から人を連れていくぶんにはよい。
鹿児島:現学部長の間は動けない。

2. 東の各獣医学科の再編の状況説明。
 総括: 
  平成10年5月: 獣医学科教育改善の努力をする。将来部局化可能の大学に学部を作る。東北大学に決定。
  平成10年7月: 東北大学農学部長と医学部長に会った。
  平成10年9月: 各学長が獣医学部案には反対しないが、四大学が学長レベルで決めてから、足並みをそろえて総長に会うことに
          なった。この結果、学科長レベルでは総長と会見することが不可能となった。
  平成11年4月: このときまで、各大学で再編は取り上げられず。
  平成11年5月: 帯広以外では、正式の機関を通じて議論が可能となる。

帯広: 11年度になっても原虫研の全国センター格上げが決まるまでは獣医問題を議論しないと学長が表明(12月末まで動けず)。
岩手: 既存の獣医学部設置委員会では獣医学科は大学を離れて設置すると決定。国公立大学獣医学協議会の案をそのまま教授会に出したが、教授会で異論が出て新たな委員会を設置して再度議論することになった。自助努力案から始めることになろう。
農工: 自助努力案が店晒しの状態である。
岐阜: 9月に自助努力案が決定。他学科から25-27名の教官が移籍する案、現在10-15名移籍する案で検討している。

3. 自助努力組の再編の状況説明。
北大: 議論の段階で具体案なし。
東大: 13回委員会を開いて検討中。臨床教育が問題。医学部教官が学部に講義というユトレヒト大学方式も考えている。
府大: 農学部全体が重点化。獣医は現在の15研究室を18研究室に増やして教授を3名増員するために、現在の教官数59名を54名に減
    ずる。学生40名の60%の大学院生数を目指す。インターン制(15-20万円)10名程度。

III その他
 1. 次回開催日時
    未定


緊急のお知らせ

 すでにお知らせしましたように、平成12年8月1日、帯広畜産大学学長は、獣医教育を自助努力で拡充する方針を打ち出しました。ここに、東4大学がそろって東大学に再編整備し、獣医学部を設置する概算要求を平成14年度に提出する計画は改定せざるを得なくなりました。
 そこで、本年6月26日開催の第1回「獣医学教育改善に関する緊急会議」における、「今後、情勢の変更があった場合には早急に会合を開き、新たな方針を協議する。」との決定事項に従って、第2回緊急会議を招集し、平成14年度概算に間に合うように協議を行うことにしました。なお、この事態は科研費総括担当第2班の検討事項でもあるために、この会議は第2班の会議を兼ねることとしました。
 会議の正式な議事録は、後日、第2班徳力委員長から公表される予定ですが、取り急ぎ会議の様子をお知らせします。したがってこの内容は「唐木メモ]としておいてください。

科研費第2班会議 兼 第2回獣医学教育改善に関する緊急会議(2) (唐木メモ)
日時:2000年8月18日(金)午後1時-4時
場所:東京大学農学部
出席者:科研費第2班班員 植村興、梅村孝司、唐木英明、佐々木伸雄(代理:小野憲一郎)、酒井健夫、品川森一(代理:山田純三)、種池哲朗、局博一、土井邦雄、徳力幹彦、内藤善久、山根義久(代理:本多英一)、原田悦守、政岡俊夫 

報告事項
 1)各大学から現状報告があった。
 2)全国大学獣医学関係代表者協議会会長、国公立大学獣医学協議会会長、私立獣医科大学協議会会長、日本学術会議獣医学研究連絡委員会委員長、財団法人大学基準協会獣医学教育研究委員会委員長、社団法人日本獣医学会理事長、社団法人日本獣医師会会長をメンバーとして獣医学教育関係者連絡会議を構成し、有識者に「獣医学教育の充実に関すること、および、国立大学獣医学部の適正規模と配置に関すること」について諮問を行うことになったこと、答申はなるべく早期に出してもらう予定であることが報告された。
 3)文部省専門教育課長が岩本渉氏から西阪昇氏に交代になったことが報告された。

協議事項
 1)新たな状況に対応して、「東西4大学はそれぞれ東北大学と九州大学への再編を目指し、北海道大学と東京大学は独自で充実を行う」との国公立大学獣医学協議会の方針を、「国立大学はそれぞれ獣医学教育の充実を目指す」と変更することとした。
 なお、この変更は、従来の方針を否定するものではないが、平成14年度概算要求を目指して各大学がその他方法で獣医学教育改善の努力を行うことを認めるものであることが了承された。
 このことについての正式決定は次回の国公立大学獣医学協議会で行われる予定であるが、平成14年度概算を目指して一刻の猶予もない事態であるため、各大学はこの新しい方針に従って直ちに努力を行うこととした。
 2)文部省科研費A「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」(代表 :唐木英明)が平成12年度で終了するが、当初の予想に反して獣医学教育改善の状況が変化してきているために、徳力幹彦国公立大学獣医学協議会長を代表者として、新たに科研費の申請を行うこととした。

唐木 英明

追記

1)「国立大学はそれぞれ獣医学教育の充実を目指す」の意味について。
 最初に、なにかあるごとに再編を止めようとする力が働くことは非常に残念です。 この文章には、「この変更は、従来の方針を否定するものではない」との注釈があり ますように、これまでの方針を大幅に変更するものではありません。
 ただ、帯広の新しい状況から、東4大学がそろって東北大学に再編整備を行う概算 要求は期限までに完成できません。従って、これまでの「東西4大学はそれぞれ東北大学と九州大学への再編を目指す」という決定は、この時点で意味を失いましたの で、新しい方向を決める必要があります。
 新しい決定を分りやすく解釈すれば、次のようになるでしょう。 「国立大学はそれぞれ獣医学教育の充実を目指す。すなわち、東4大学は、新たな事 態に対応して、それぞれ新しい充実計画を作成し、期限までに概算要求を行う。新し い計画には、東北大学への新たな再編整備案も含まれる。その他の大学は、これまで の努力を継続する。」 改めて、このように注釈をつけます。

2)再編なしの獣医学教育充実の可能性
 獣医学教育改善は我々全員の悲願です。その方法論については、過去20年間にわたって議論を続けた結果、再編が最も実現の可能性が高いという結論に達したのです。
 勿論、私達は1大学単独での充実策を否定はしていません。しかし、教官の純増が 困難で、入学定員の増加も困難な現在、単独での努力とは、他学科を潰して、あるいは他学科の教官に獣医学教育の義務を負わせて、獣医学を充実する方法しかありません。それは、北大、東大でもほとんど不可能です。
 もし、単独で獣医学教育を充実する妙案をお持ちの方が居られたら、ぜひお知らせ ください。私達全員が喜んでその方法を採用するでしょう。私達の目的は「再編すること]ではなく、「教育を充実すること」だからです。しかし、残念ながら、現在の ところ、この2つの課題は表裏一体となっているところが私達の苦労の元凶ですね。

 私達の努力も最終局面を迎えています。14年度概算を出せなければ、これまでの苦 労は無駄に終わるかもしれません。私は現在、獣医学以外の方による「賢人会議]に おいて、「獣医学教育改善の方向と方法」についてのご意見を早急に頂き、私達のこれまでの運動の方向をオーソライズして頂くい努力を行っています。
 雑音はいつもどこからか聞こえてきます。しかし、雑音は改善も進歩も生み出すこ とはありません。私達は後ろ向きにならず、未来を信じて努力を続けましょう。皆様 の、とくに、これからの教育に責任を持つ若いかたがたのご健闘を心から祈り、期待 しています。


私立大学担当第8班 第5回会議記録

1. 日時:2000(平成12年)年5月19日(月)10:30−14:00

2. 場所:東京,私学会館アルカディア・市ヶ谷

3. 出席者:麻布大学獣医学部・政岡俊夫教授,鈴木嘉彦教授,赤堀文昭教授,
        日本大学生物資源学部・渡部敏教授,野上貞雄教授,酒井建夫教授,
       北里大学獣医畜産学部・小山弘之教授,高瀬勝唔教授,
       日本獣医畜産大学・鎌田信一教授,
       酪農学園大学獣医学部・種池哲朗教授,竹花一成教授
 欠席者:日本獣医畜産大学・中條眞二郎教授

4.議事録の承認
  第4回会議録が原案通り承認された

5.報告事項
1) 私立獣医系5大学志望者調査報告書の増刷について
既に280部(麻布大学獣医学部80部,日本大学生物資源学部60部,北里大学獣医畜産学部20部,日本獣医畜産大学60部,酪農学園大学60部)を増刷し,すでに各校に配布済みである.経費は2000年度配布の本科研費で,各校で負担する旨の報告がされた.
2)私立獣医系5大学志望者調査報告書の利用について
平成11年度基盤研究A「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」の事務局尾崎博先生より本報告書を他の目的で使用したい旨、種池委員長に打診があり,了解した旨の報告がなされた.

6.審議事項
 1)「獣医学教育の横断的評価」:一部評価項目の再検討について
 @ 教育理念について 
  教育理念に基づき学部教育をどの様に行っているか,具体的な方向性(目標)と内容を明記する.
 A 財政について
  消費収支にて記入する.ただし資金収支のその他の収入のうち、獣医学教育充実のために、特定預金などからの「繰り入れ収入」などがある場合、また資金支出で獣医学教育充実のために施設関係(建物支出や構築物支出)の支出がある場合はその内訳も明記する.
 B 研究組織について
   基準協会の案を基に,目標を達成するための短期的,長期的目標を明記する.
 C  教員の活動時間について
  自己申告と各大学責任者の評価を併記する.
 D  論文数について
  統一基準(広く知られている国際的なdata base,あるいはcitaton 雑誌に掲載されているもの)に準じ,再度自己申告を行う.なお、今回用いる国際的 data base とは Journal Citation Reports, Current Contents, Medline, BIOSIS, CAB International, EMBASE を指し、日本獣医師会3学会誌(1986年1月以降のものから)も含める。
 E 教員数,支援者数について
   下記のように数は総数,常勤,パートの区別を行い,更に全体に関わるもの,直接関わるものに区別する.また,その他は削除する.

              事務系
    総数         常勤           パート
   **(直接の支援者) **(直接の支援者) **(直接の支援者)


                技術系
       総数       常勤          パート
   **(直接の支援者) **(直接の支援者) **(直接の支援者)

 F 学生の進学者の内訳について
  自校,他校の区別を行う.
 G 就職者について
  母数は就職希望者とする.研修医を含む代診も就職とみなすが,大学院進学者は就職希望者から除く.
 Hその他
  施設・設備についての面積表示について
   臨床系実習,実験室面積は別に明記する.
 2)「獣医学教育の横断的評価」:評価項目の再検討の提出期限について
  6月16日総会までとし,種池委員長に各校より提出する事とした.
 3) 私立5獣医科大学の相互評価委員会の設置について
  人数および人選を中村経紀協議会会長に一任する旨,種池委員長より提案することとした.
 4)その他
  今年度私立大学担当第8班の活動について:海外視察,単位互換,連携などの意見が出されたが今後の課題とした.


  次回開催について:必要に応じ委員長召集とした.


第4回 科研費第4班班会議報告

日時:平成12年7月31日午後1時−8月1日午後1時
場所:東京農工大学獣医学科会議室
出席:伊藤勝昭、本多英一、小森成一、上村俊一

協議事項:

1. 第4班アンケート結果の集計について
全員で各大学から寄せられたアンケート結果の全体をテェックしながら、とりまとめ方を協議した。

分担:これまで通りの分担に従ってまとめるが、再調査事項は大学ごとにまとめて、回答責任者に連絡することとなった。大学ごとに質問のメールを送る者を決めた。

まとめ方:質問と回答内容が一致しない箇所があること、また全体を整合性があるように編集するため、構成を一部変更し、小項目の見出しは内容にふさわしい形に変更してもかまわない。各大学を比較する箇所はできるだけ表形式とする。各パートの担当者が、獣医学科(部)が教育改善のためににどのように工夫しているか、どのような取り組みが遅れているか、どこに努力の限界があるか等をまとめてコメントをつける。特筆すべき試みは全国的に普及させる必要があるので、詳しい内容を当該大学に尋ねる(例、北大の臨床教授制、宮大のボランティア講師)。各大学からでた意見はそのまま掲載するが、特に必要がないときは大学名は出さない。全体的なコメントは伊藤が書く。
今後のスケジュール:9月20日までに各班員がまとめた結果とそれに対するコメントを伊藤まで報告する。大阪の獣医学会の時に班会議を開催し、最終的なまとめ方を協議する。報告書は12月末までに提出する必要がある。

2. 高校生への説明資料について
獣医再編の現状からみて、全国の高校生に向けた資料の必要性はないであろう。再編の実現性がある大学に受験を考えている高校生に向けた分かりやすい資料の案を伊藤が提示した。これを原案として各自意見を出すこととなった。

次回予定:平成12年10月7日の予定(大阪)


獣医学教育改善に関する緊急会議議事録 (1)

日時:2000年6月26日午前9時30分-12時
場所:東京大学農学部
呼びかけ人:全国大学獣医学関係代表者協議会会長 唐木英明
出席者:国公立大学獣医学協議会会長 兼 西連大代表者 徳力幹彦
東連大代表者 品川森一
東大、北大グループ代表者 土井邦雄

 平成13年度概算を目指して努力を続けてきた獣医学教育改善運動であるが、すでに質的には概算要求のタイムリミットを過ぎてしまった。今後の運動方針を早急に再築することが求められるので、関係者に呼びかけて緊急に会議を行った。その結、以下の点が確認された。

 1)西4大学と九大との非公式な話し合いが6月29日に開催されるが、東4大学、東大、北大は大きな動きがなく、平成13年度概算は各大学ともにほぼ不可能な状況である。
 2)獣医学教育の改善のために全大学は平成14年度概算を目指して引続き努力す る。
 3)具体的な運動方針はこれまでのものを引き継ぐ。
 4)今後、情勢の変更があった場合には早急に会合を開き、新たな方針を協議す る。

 なお、農学部長会議などにおいて、「全国獣医学関係大学代表者協議会」の名称に ついて不快感が表明され、教育改善の論議に水を指すような事態が起こっています。
私達が「大学代表者」として活動しているのでないことは「規約」にも明記されてい ますし、これまでも関係者にご説明に務めているところです。しかし、このような瑣末な事柄のために、本筋である教育改革の進行が少しでも遅延することは、私達の本意ではありません。そこで、三十数年の歴史を誇る本協議会の名称を「全国大学獣医学関係代表者協議会」に変更することを提案することにしましたので、あわせてご報告します。

唐木英明


第1回第3班会議報告

科研費「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」第3班第1回会議が下記のごとく開催された。

日時:平成12年4月5日(木) 18:00−21:00
場所:つくば市
議題:獣医学教育の理念にもとづくカリキュラム案
 ・ 各大学、ブロックのカリキュラム紹介
 ・ その他
出席者:伊藤茂男(北大、代理)、高瀬勝晤(北里大)、本多英一(農工大、東日本)、局 博一(東大、班長)、辻本 元(東大)、光崎研一(麻布大)、佐々木文彦(府大)、林 俊春(山口大、西日本)、唐木英明(東大、科研費研究代表者)

1) 獣医学教育の理念(重点教育項目)に関しては、各大学、ブロックともほぼ同じであることが確認された。
2) 1、2年生を対象にした導入教育については、多くの大学で前向きに取り入れているが、一部の大学では制度上の制約から実施が困難である。
3) 講義、実習の時間数は一部の大学を除いて増加するが、それぞれ大学基準協会の指針を満たす方向で改善が考えられている。
4) 臨床系および非臨床系の講義及び実習の割合と実施時期については、各大学あるいはブロックで異なっているが、いずれにおいても臨床教育環境の改善が志向されている。
5) 卒業論文の位置付けに関して、これを重視する大学とそうでない大学とがあり、今後の検討課題である。
6) 一部の大学では高学年の段階で臨床コースと非臨床コースとに分け、学生がそのどちらかを選択することを考えており、また一部の大学ではコース分けという明確なものではないが履修科目のとり方で選択することを考えている大学などがある。
7) 新興感染症、口蹄疫などの伝染病は社会的な関心が高い。講義、実習ではそれらの最新情報が得られるよう、公開シンポジウムや特別講演などに学生が参加できるフレキシビリティーをもたせる必要性がある。
8) 獣医学教育のカリキュラムに関して、各大学、ブロックで作成したもののほかに、全国的な雛型を作成してはどうか。平成12年8月下旬を目標に班長が中心になって作成することが決められた。
9) 第2回班会議を秋の獣医学会(大阪府立大学)の時期に行う予定である。


第4回私立大学担当第8班会議記録(抄) 

日時:2000年(平成12年)2月28日(月)9:00−16:00
場所:札幌ガーデンパレス 5Fはまなす(札幌市中央区北1条西6丁目011-261-5311)
出席者:麻布大学獣医学部:政岡俊夫教授,鈴木嘉彦教授,赤堀文昭教授
     日本大学生物資源科学部:渡部敏教授,野上貞雄教授,酒井建夫教授
      北里大学獣医畜産学部:小山弘之教授,高瀬勝唔教授
      日本獣医畜産大学獣医畜産学部:中條眞二郎教授,鎌田信一教授
      酪農学園大学獣医学部:種池哲朗教授,竹花一成助教授 (12名全員)

議事

1.議事録の承認  
第3回会議録が原案通り承認された。

2.報告事項
 1)獣医学教育の横断的評価に対する各大学の意見
 ・日本大学は臨時に基礎,臨床,応用より委員を選出し,検討した結果,特に「教員組織の貧弱さ」が指摘された.
 ・酪農学園大学は横断的評価調査書作成委員会で検討した結果,特に「理念に基づいた教員配置がなされていない」点が指摘された.
 ・麻布大学は自己点検委員会で検討した結果,「評価が難しい」事が指摘された.
 ・北里大学は検討されていない旨の報告がなされた.
 ・日本獣医畜産大学は中條教授が個人的に検討した結果.全体に対する「中條案」の中で種々指摘された.
 2) 私立獣医系5大学志望調査書について
 ・日本大学:渡部教授,野上教授のご尽力で完成した旨の報告がなされた.また,調査対象者が現役3年生であることと,各大学からの個別の質問に関しては進研アド社に直接問い合わせると対応してくれる旨の説明もなされた.
 ・酪農学園大学に進研アド社より報告書、資料編・集計表、資料編・自由記述、各50部郵送され、2月26日受領されていることが報告された。
3.審議事項
 1)獣医学教育の横断的評価調査書の取り扱いについて
 ・4月3日(月)の私立獣医科大学協会協議会で「中條案」を基本に,各校からの修正部分を取り入れ種池委員長が報告する.
 ・私立獣医科大学協会協議会の中に「私立獣医科大学の評価委員会」の発足を提案する.
 ・現在の横断的評価について不明な点(記載統一が出来ていない)については,今後統一したものを作成する努力をする.
 ・横断的評価の記載事項の曖昧な点は以下のように集約される.
 @教育理念について:より具体的に記載する  
 A財政について:項目別の歳出が不明である。消費収支なのか? 資金収支なのか?  
 B研究組織について:より具体的に記載する  
 C教員の活動時間について:自己申告のみでいいのか?  
 D論文数について:基準をどのようにするか明らかにする.
 E教員数,支援者数について:基準をどのようにするか明らかにする  
 F学生の大学院進学者の内訳について:自大学,他大学を明らかにする  
 G就職者について:母数および代診をどのようにするか  
  2)私立獣医系5大学志望調査書の配布先について
 ・第8班構成委員                 12部
 ・私立獣医科大学協会会長 麻布大学学長 中村経紀     1部
 ・北里大学獣医畜産学部 学部長 寺島福秋       1部
 ・ 日本獣医畜産大学獣医畜産学部 学長 池本卯典   1部
 ・日本大学生物資源科学部 学部長 佐々木恵彦     1部
 ・酪農学園大学 学長 安宅一夫            1部
 ・全国獣医学関係大学代表者協議会 会長 唐木英明   5部
 ・ 国公立11大学 農学部獣医学科長          11部
 ・(社)日本獣医師会 会長 五十嵐幸男        2部
 ・農林水産省畜産局衛生課長 松原謙一    1部
 ・文部省高等教育局専門教育課課長 岩本渉    1部
 ・文部省私学部私学行政課課長 村田直樹 1部
 ・厚生省 生活衛生局乳肉衛生課長 森田邦雄 1部
 ・基準協会獣医学教育研究委員会委員長 光岡知足    1部
 ・日本学術会議獣医学研連委員長 高橋貢 1部                     (敬称略)
 ・予備                        9部  
3)私立獣医系5大学志望調査書の増刷について
 ・来年度予算で可能であれば各大学教員分(約250-300)の増刷を行う。 その交渉を日大渡部教授に依頼した。  
4)次回(平成12年度)開催について
 ・5月連休明けとし,日時,場所については委員長一任とした.  

次回案内:2000年(平成12年)5月19日(金)13:00-16:00  アルカデイア市ヶ谷で開催される。 


科研費第4班 第3回 班会議 報告

日時:平成12年2月18日午後1時?4時
場所:宮崎大学獣医学科会議室
出席:本多英一、神田尚俊(農工大)、志水泰武、山本欣郎(岐阜大)、上村俊一(鹿児島大)、伊藤勝昭、池田正浩(宮崎大)

議題:

1.アンケートの実施について  
1)調査項目の確定   
原案を一部訂正した。細部についての訂正があったらなるべく早く伊藤まで連絡する。その上で伊藤が最終案を作成する。  
2)調査開始時期と回答期限  
4月1日に各大学に送付し、5月15日を回答期限とする。アンケート依頼者は唐木研究代表者とする。  
3)とりまとめ作業の分担   
T(教員不足のカバー)は本多教授、}
U(臨床教育)は上村助教授、
V(動機付け教育、目標設定教育)は池田助教授、
W(卒後教育、リカレント教育)は小森教授、X(その他)は伊藤教授が担当する。
とりまとめ結果を持ち寄って総合、分析を行う。

2.説明資料作成の日程   
獣医再編のめどがつかない現状では説明資料を作成できないので宿題とする。

3.その他  
獣医再編の必要性を説明する資料について   
本班の課題ではないが、再編運動が速やかに進捗しない現状について討議した。その大きな原因として再編の理念が浸透していないこと、それは、
@教育改善の必要性が当事者である獣医教員の中からしか発信されていない、
A獣医学部が必要であるという論拠が外国との比較しかないためであることなどが指摘された。
  獣医再編が国民の支持を得るには、国民が獣医に何を期待しているかを把握した上で、それを実現するには再編しかないことを示さなければならない。そのためには様々な立場(獣医卒業生・在校生、獣医に進学を希望している高校生、畜産業従事者、卒業生を受け入れている職場、食品の安全性に関係する自治体職員や主婦、動物を飼っている家庭など)の人々が獣医をどう評価しているか、何をしてもらいたいかを調査する必要がある。これは大変な作業であるが、その中から社会における獣医師の重要性が出てくるだろう。12年度は第3者機関への調査の委託などを考えてもらいたいという要望を唐木代表に提出することとなった。また2班は理念を構築する作業に早く取りかかってもらうよう要望することとなった。

報告:
1. 2班会議(2月4日、東大)
2. 各大学の状況


第2回科研費総括担当二班委員会議事録

日 時: 平成11年10月15日 10:00-12:00
場 所: ホテルサンルート熊本(5階会議室)
出席者: 委員長: 徳力幹彦(山口大) 委員: 品川森一(帯畜大)、喜田 宏(北大)、内藤善久(岩手大)、佐々木伸雄(東大)、 山根義久(農工大)、平井克哉(岐阜大)、原田悦守(鳥取大)、立山 晋(宮崎大)、坂本 紘(鹿児島大)、酒井健夫(日大)、政岡俊夫(麻布大)、種池哲朗(酪農学園大) (14名)

議題

I 議事録の承認  
第1回議事録が一部を修正して承認された。

II 報告事項
1. 各獣医学科と地域との結びつきに関する資料
 委員長から地元を納得させるために必要な資料と考えて要請されたが、資料の分類方法、その使用方法について議論があり、今後各獣医学科が必要とあれば、独自に収集することにし、第2班としてはまとめないことになった。

III 協議事項  
1. 1) 獣医学教育の理念    
   2) 獣医学部・学科と社会、地域、大学、他学部、農学部との関係    
   3) 畜産関連学科との関係    
   4) 諸外国獣医学部との比較    
   5) 以上を踏まえての本邦における獣医学部・学科の再編整備、なかんずく、国公立獣医学科再編に関する理念の構築    
  以上の5項目に関しては、委員長がたたき台を作り、それを基に議論することになった。  

2. 畜産関連講座との関係について    
(1) 畜産関連講座からは毎年約1,800人の学生が卒業しており、これらの学生の就職も含めて畜産関連講座は危機感をもっており、畜産と獣医との合流を目指す動きも一部にはある。したがって畜産関連講座との話し合いが必要であるとの意見もあった。    
(2) 獣医学科と畜産学科が農学部内に併存しているところでは、獣医学科が出ていく場合にはこれまで獣医学科の教官が負担してきた畜産関連授業の補充が問題となっており、誠意をもった話し合いが必要との意見もあった。    
(3) 獣医学科の再編整備が終了後、畜産学科と話し合いを始めるべきとの意見もあった。   

3. 13年度概算を目指すことについて    
 大学の独立行政法人化の急展開を踏まえて再編運動の13年度概算を目指すという決議が国公立大学獣医学協議会で決まったことに対して、東と西の再編運動の今後の進め方について、東は、困難ではあるが3月ごろにはめどを立てたいとのことであり、西は、12月から九大との交渉を始めたいとのことであった。  

4. 科研費を用いて、米国の獣医大学協会ならびに獣医大学を視察する案が委員長より報告され、各委員に視察に同行する人選の依頼があった。

IV その他  
1. 次回開催日時     未定


平成11年度基盤研究A「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」 研究代表者 唐木英明  

第3回私立大学担当8班会議記録(抄) 

日時:2000(平成12)年1月21日(金)13:00〜16:00
場所:東京、私学会館アルカディア・市ヶ谷 3F「高尾」
参加者:麻布大学獣医学部:政岡俊夫教授、鈴木嘉彦教授、赤堀文昭教授
    日本獣医畜産大学獣医畜産学部:中条眞二郎教授、鎌田信一教授
    日本大学生物資源科学部:渡部敏教授、野上貞雄教授
    北里大学獣医畜産学部:小山弘之教授
    酪農学園大学獣医学部:種池哲朗教授、竹花一成助教授     以上10名

議題  議事に先だって、事前配布されていた、第2回私立大学担当8班会議記録(案)を確認した。

(1) 私立5大学・獣医科受験生アンケートの実施について
 ・日大(渡部教授)より別紙予定に従い進研アドにより実施され、発送数2,000名で約300名よりの回答を得ており、現在分析中で2月下旬に報告書が提出される旨の報告がされた。
  なお、今回のアンケート実施により現時点で獣医学部受験者数の大幅な減少が明らかになった。
(2)獣医学教育の充実と発展( 私立獣医科大学の連携)
 ・各大学の「横断的評価」調査書の交換が行われ、種々論議した。各大学は「大学設置基準協会の基準」を基に5大学間での5段階評価を行い、その結果を委員長に次回会議までに提出する。その過程で各大学の問題点が明らかになり、その時点で連携については協議する。なお「横断的評価」調査書の検討結果は4月3日の私立大学協議会で報告する。
(3)会計処理について
 ・各大学の責任で年度内に処理し、会計担当(東大尾崎先生)に報告する。
(4) その他
 ・各大学のカリキュラム編成/改訂作業の現状と獣医師国家試験について情報交換が行われた
 ・次回会議は「横断的評価」のとりまとめについてを主題とし2月末に行う。なお、日時、場所については委員長一任とした。


平成11年度基盤研究A「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」 研究代表者 唐木英明 

第2回私立大学担当8班会議 記録(抄)

日 時:1999(平成11)年10月13日(金)12:00-14:00
場 所:熊本市ホテルサンルート 5F 第2会議室
出席者:麻布大学獣医学部:政岡俊夫教授、鈴木嘉彦教授、赤堀文昭教授
    日本大学生物資源科学部:渡部敏教授、野上貞雄教授、酒井健夫教授
    北里大学獣医畜産学部:小山弘之教授、高瀬勝唔教授
    日本獣医畜産大学獣医畜産学部:中條眞二郎教授、鎌田信一教授
    酪農学園大学獣医学部 :種池哲朗教授、竹花一成助教授               以上12名・全員
議 題:
(1)獣医学教育の横断的評価の調査について
  この課題については、第1回8班会議(1999/9/10、 酪農学園大学)で話題となり、私立5大学が個別に検討し、その結果を10月12日(火)開催の私立獣医科大学協会協議会で意見交換し、私立大学としての方針と態度を最終的に協議決定した。
(2)獣医学教育の充実と発展
 ・基本的検討課題を設定する。教員組織、カリキュラム、学生数(入学定員、収容定員)、学費などが考えられる。横断的評価の資料が出揃い、現状把握してから課題抽出する。各課題の役割分担については委員長に一任することにした。
 ・横断的評価の記入/作成について大切なことは、記入にあたっての姿勢である。何が大切か理解できるように記載する。財務;財政基盤は、処理法は、収入が獣医学の教育研究にどの程度、投下されているか。人事;昇任、採用基準。実態はどうか。私学としての評価項目があれば付加することも可能である。独自の方向を探るべきである。
(3)私立獣医科大学の連携
 ・各大学の充実に向けての取組状況について意見交換した。
 ・「獣医学教育の横断的評価」について、その意義、背景を理解するが私立大学としてどのように受け止めるかについて議論が集中した。
 ・私立大学としては、統一フォーマットに基づいて現状分析し、充実と発展、改善を目指す。先ずは自助努力し、不足部分は施設の相互利用も視野にいれて私学としての連携を強化することで意見の一致をみた。
(4)その他
 ・8班研究費/100万円の使用法について論議した。アンケート調査の実施、啓蒙広報パンフレット作成の提案があった。実績とパイプを持つ日大(渡部、野上先生)に実施の可能性について調査依頼した。
 ・次回の第3回私立大学担当8班会議を2000(平成12) 年1月21日(金)13:00-16:00、
  私学会館アルカデイア・市ヶ谷(東京都千代田区九段北4-2-25 Tel. 03-3261-9921)で開催する。


第一回科研費総括担当二班委員会議事録 1999/10/26

日 時: 平成11年8月30日 13:30-16:30
場 所: 東京大学農学部7号館405号室(4階) 出席者: 
委員長: 徳力幹彦(山口大)
委員: 品川森一(帯畜大)、梅村孝司(北大)、内藤善久(岩手大)、佐々木伸雄(東大)、山根義久(農工大)、平井克哉(岐阜大)、坂本 紘(鹿児島大)、植村 興(大阪府大)、酒井健夫(日大)、政岡俊夫(麻布大)、唐木英明(東大)、局 博一(東大)、伊藤勝昭(宮崎大)、土井邦雄(東大)、種池哲朗(酪農学園大)、松山 茂(日本獣医師会)(17名)

議題 I. 報告事項

1) 委員長より、国公立大学獣医学協議会で獣医学科再編整備を実行することが決議されてからすでに2年半近く経過しており新聞等でも取り上げられていること、および独立行政法人化を含む大学の改革が急ピッチで進みつつあるということを考慮して、再編整備運動の結論を急ぐ必要があることが指摘された。これらを踏まえて、この委員会の目的は以下の通りとすることが提案された。  
 (1) 国公立・私立獣医学部・学科の状況の調査を行うとともに、獣医学教育改善のための理念と方向を明らかにして、その具体的方法についての研究を行うこと。  
 (2) 再編整備運動における基本的課題の研究を行うこと。


2) 国公立大学獣医学部・学科の再編整備運動におけるこれまでの経過が報告された。   
帯畜大: 現在のところ、自助努力の可能性はない。再編整備案はこれまで他学科に非公式に説明してきているが、9月から大学内で検討を開始する予定である。   
岩手大: 農学部長からの示唆で以前からあった学部創設準備委員会において再編問題を学部レベルで討議が出来るようになった。その具体案の一つとして講演会の開催を企画し学部教官の獣医学再編への理解を深めようとしている。   
農工大: 他学科・他学部と協力する自助努力案を提出し、現在は学部長に一任している。   
岐阜大: 農学部の再編整備案を検討中。この過程で獣医学科の再編整備が浮上してくるのを期待している。   
鳥取大: 現在、将来計画委員会の小委員会にて、いくつかの選択肢を検討中である.この過程を経過しないと先に進めない状況にある.(原田委員欠席のため委員長が説明)。   
山口大: 去年11月に、他の3獣医学科が同様の条件を農学部からもらってくれば、九大と交渉してよいという条件を農学部に認めてもらった。現在、2獣医学科が同様の条件をもらってくるのを待機中である。   
宮崎大: 九大でプラスの概算を出す場合には、宮崎大からマイナスの概算をだす。その内容を別途協議することに農学部が同意している。現在は県への説明資料を作成している。   
鹿児島大:鹿児島大学は農学部将来構想委員会の下部組織として動物系教育、研究に関する専門部会を設け、その中で獣医再編問題を含め検討をしている。動物系新学科の中で獣医学教育の充実がはかれないか(自助努力での解決)。これらを検討し、もし獣医が九大へ統合移転する以外方法がない場合に動物系教育の後退をいかに最小限に押さえるか。等について検討をしている。将来構想委員会へ10月中に専門部会からの答申を行う予定である。   
北大:  カリキュラムの見直しや授業評価などの自助努力をしている。他大学とは話し合いはしていない。   
東大:  自助努力は臨床教育を考えると困難である。   
大阪府大:地方財政の厳しいなか、自助努力で基準協会の基準をクリアーするのは困難である。しかし何らかの解決策を模索したい。   
種池委員:私学は国立大再編が速やかに実現することを期待している。しかし、その動きが遅すぎる西と東との差がありすぎる。この再編が結実しなかったら、「もの笑い」となるだろう。また、独立行政法人化/ブロック化の動きで、国立大と私立大との垣根が低くなるのではないか。   
酒井委員:学生の就職先が急激に変化してきているので、日大ではそれに合わせて教育改善を考慮中であるが、再編整備を国立よりも先行させるのは現在のところ困難である。ただし、中期的には基準協会案に近づけるために改善目標を立てている。   
政岡委員:麻布大では臨床教育充実のために獣医臨床センターが開設する。しかし、財政問題がからんでくるので、更なる改革の動きは鈍い。   
唐木委員:この科研費は獣医の再編整備に関する調査費と認識して欲しい。また、獣医学教育の改善を実行できるのは我々自身しかいないという点に留意して欲しい。今後、外部評価というかたちで縛りが来る可能性がある。   
委員長: 大学の管理運営権が現在のように学部教授会にある場合には、農学部で議決された事項は評議会や学長によって否決される恐れはほとんどないこと、学長はいずれも獣医学科を出すことに反対であるが学部の自治が生きているかぎりは農学部の議決は認めざるを得ないこと、しかし、学長・学部長サイドに管理運営権が移されると、農学部の目玉となりつつある獣医学科の放出は極めて困難となることが予想されるので、この運動を急ぐ必要のあることが指摘された。

II. 協議事項

予定されていた協議事項は時間がなく、議論できなかったが、各大学では獣医学科と地域とのつながりが具体的にどのようなものであるかをデータ化すること、できれば次回の委員会にこのデータを持ってきて欲しいとの要請が委員長からあった。

 


第1回全体会議 メモ  1999/10/17

場所:ホテルサンルート熊本
日時:1999年10月12日 午後6:00から9:00
出席者: 帯広大 品川森一
      北大   小沼操
      岩手大
 内藤喜久
      農工大
 本多英一、山根義久
      東大   唐木英明、佐々木伸雄、辻本元、局博一、尾崎博
      岐阜大
 小森一成、平井克哉
      山口大 徳力幹彦、林俊春、田浦保穂
      鳥取大
 原田悦守 
      宮崎大 永友寛司、立山晋、伊藤勝昭、坪井洋一郎、池田正浩、
      鹿児島大 上村俊一、坂本紘
      大阪府大
 佐々木文彦
      酪農大
  種池哲朗、竹花一成
      日大   酒井健史、渡部敏、野上貞雄
      麻布大
  赤堀文昭、鈴木嘉彦、光崎研一、政岡俊夫
      日獣大  中條真二郎、鎌田信一
      北里大
  小山弘之、高瀬勝晤
      日本学術会議 高橋貢
      日本獣医師会
 松山茂

1.報告事項

1)唐木代表から、最近の情勢、本研究班の目的、組織、研究計画の概要等について 説明がなされた。

2)今年度の研究の中で行われる海外調査、アンケート調査などの計画が紹介され た。

3)唐木代表から、国公立大学獣医学協議会、私立獣医科大学協議会、全国獣医学関 係大学代表者協議会の結果について以下の報告があった。
・自己評価・自己点検を実施し、大学基準協会に外部評価を依頼することが決定され た。
・独立行政法人について平成12年7月までに文部省の最終方針が決定するので、各大学 はその対応に追われることになる。獣医学再編はそれ以前に決定する必要があるの で、その期限を来年度の概算要求とし、それに間に合わない大学は第2陣とする。

2.協議事項

1)日本の獣医科大学の適正数、学生定員の適正数について意見交換を行い、以下の意見がだされた。
・諸外国の状況と比較して、1000人という定員はかなり多いのではないか。
・獣医師会としてしては需要と供給の関係を調査したい。
・医学部では真剣に定員減を考えているので獣医も定員を考える時期ではないか。
・国立大学の再編にからんで討議すべきではないか。
・私立でも定員通りに入学させることを考えるべきではないか。
・職域の積極的な開拓も必要である。例えば、野生動物保護、高齢者と伴侶動物、小 中 高における生命倫理の教育などへの参加。環境問題への獣医師の積極的な取り組みも必要である。

2)臨床教育の充実について意見交換を行い、以下の意見がだされた。
・臨床教育の充実なしに獣医学教育改善の議論はあり得ない。
・専門医制度の確立も重要である。

3)独立行政法人化について意見交換を行い、以下の意見がだされた。
・家畜病院は自助努力はし易くなる。
・今考えられている大動物診療センターなどは採算がとれるのか。

このような意見は、関連の各班の研究計画の中で検討することとした。


科研費4班 第2回班会議 議事録  1999/10/20

報告者 第4班班長 伊藤勝昭(宮崎大学)                

日時:平成11年10月13日(水)午後2時〜4時
場所:ホテルサンルート熊本
出席者:伊藤勝昭(宮崎大)、本多英一(農工大)、上村俊一(鹿児島大)、池田正浩( 宮崎大)

協議結果:
1.獣医学教育改善の取り組みに関するアンケート案について
 
班長が作成したアンケート案をもとに協議した。各大学が回答しやすい形式にすると いう基本方針で細部にわたって質問内容を検討した。出された意見を伊藤班長がまとめて 再度案を作成し、班員に送り、最終的に調査用紙を完成させる。
  このアンケートは研究代表者の唐木英明教授名で各大学に送付し、回答結果は4班班 長に送付するようにし、結果の集計・分析は4班が行う。また、他の班からもアンケート を行うようであると調査が錯綜するので、他の班の動向を見て他の班と一緒にアンケート 用紙を送付する。そのためしばらくは唐木教授に預け、時期を見て発送する。  (唐木教授は以上の点について了解した)
2.その他  
 1)次回は在校生、受験生、父兄等への説明資料作成について協議する。
 2)地域と獣医学科との関係を検討する組織がないが、これは重要であるので研究組織 のどこかで検討するよう唐木代表者に提案する。


 

インデックスページへ戻る