Professor, Shigeru Kyuwa, Ph.D., D.V.M.
研究テーマ
1、実験動物におけるウイルス感染症(マウスコロナウイルス、マウスノロウイルス)
マウスコロナウイルス(MCoV、マウス肝炎ウイルス:MHV)は、マウスのSPF(Specific Pathogen Free)対象ウイルスとして極めて重要な病原性ウイルスです。現在、世界的に猛威をふるっているSARS-CoV-2と同じベータコロナウイルスに属しています。ヒトには病原性を示さないことから、コロナウイルスの性状解析を行う上で安全に取り扱えるモデルウイルスといえます。これまで長年にわたり研究を続けてきた経験と情報の蓄積を活かして、コロナウイルス研究に取り組んでいます。
また、近年マウスにおいてマウスノロウイルス(MNV)という新しい病原体が見つかり、問題になっています。MNV感染症の診断系を開発するとともに、この感染症が動物実験成績に影響を与えるのか検討しています。また、ヒトにもノロウイルス感染症がありますが、研究があまり進んでいません。MNVの研究からヒトノロウイルスの理解が深まることも期待されます。
2、人獣共通感染症の感染源としてのコウモリの役割の解析
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連絡先 akyuwa{at}mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
*:実際のメールアドレスは、{at}を@に変換してください。
略歴
1980 東京大学農学部畜産獣医学科 卒業
1982 東京大学大学院農学系研究科獣医学専門課程 修士修了
1985 同上 博士修了
1985 東京大学医科学研究所 助手
1998 熊本大学動物資源開発研究センター 助教授
2000 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 助教授
2006 同上 准教授
2012 同上 教授
現在に至る
所属学会
日本実験動物学会
日本実験動物医学会 理事
日本獣医学会 理事長
日本免疫学会
日本ウイルス学会
日本毒性学会
日本獣医師会