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 第71回 議事録
日 時  平成11年10月12日(火)13:00〜15:00
場 所  熊本国際交流会館3階国際会議室
出席者
 会 長  唐 木 英 明
副会長 種池哲朗
北海道大学 喜田 宏、桑原幹典、藤永 徹
帯広畜産大学 白幡敏一、品川森一、山田純三、佐藤其佳、宮澤清志
岩手大学 松坂尚典、内藤善久、三宅陽一
東京大学 土井邦雄、吉川泰弘、小野憲一郎、佐々木信雄
東京農工大学 本多英一、田谷一善、山根義久
岐阜大学 小森成一、源 宣之、平井克哉
鳥取大学 原田悦守、島田章則
山口大学 徳力幹彦、甲斐一成
宮崎大学 萩尾光美、新城敏晴
鹿児島大学 西尾 晃、岡 達三
大阪府立大学 畑 文明、澤田 勉、菅野 司
酪農学園大学 森田千春、小谷忠生、加藤清雄
北里大学 小山浩之、高瀬勝晤、天間恭介
麻布大学 中村経紀、政岡俊夫、鈴木嘉彦、赤堀文昭
日本大学 門田定美、酒井健夫、福田陽一、長谷川篤彦
日本獣医畜産大学 中條眞二郎、高橋和明、鎌田信一
以上51名
事務局(日本獣医畜産大学) 荻原 茂、深浦大二郎、上原正夫
特別出席
日本学術会議獣医学研究連絡委員会 委員長  高橋 貢
社団法人 日本獣医師会 専務理事  松山 茂

唐木会長が開会を宣し、挨拶の後、直ちに本日の議事に入った。

議 事
  1. 前回議事録の確認について
    第70回全国獣医学関係大学代表者協議会記録が確認された。

  2. 報告事項
    1. 国公立大学獣医学協議会報告(会長 徳力幹彦山口大学教授)
      大学再編整備の進捗状況については、各大学共公演会を開催するなど関係者の理解を得る努 力を続けている。しかし、国立大学においては平成15年度に独立行政法人化が行なわれる予 定であり、その混乱の中で獣医学教育の改善の行方を見失わないために、平成13年度に概算 要求を行うことを決定した。  
      また、解剖体験費の増額を文部省に申請する予定である。
    2. 私立獣医科大学協議会報告(会長 中村経紀麻布大学学長)
      獣医学教育基準の改善と充実について協議が行なわれた旨報告がなされ、特に獣医学教育の横断的評価システムの導入については、国公立大学と足並みを揃えて、私立獣医科大学として も実施していくこととなった。
    3. その他
      1)日本学術会議獣医学研究連絡委員会報告(委員長 高橋 貢)        
       科学研究費の審査制度の一部が変更になり、平成12年度から審査委員が2倍に増員された。
        科学研究費基盤研究Cの時限付細目「動物臨床医学」は平成11年度で終了予定であるが申請件数が多い場合には継続も可能となるので、多数の申請をお願いしたい。  
        また、平成12年度春期日本獣医学会の際、4月6日に研究連絡委員会主催で獣医学教育に関するシンポジウムを開催するので、ご協力願いたい。        
        獣医学研究連絡委員会では、平成12年4月に「獣医学教育の充実」に関して対外報告書を出す予定である旨報告された。           

      2)日本獣医師会報告(専務理事 松山 茂)  
        日本獣医師会は、従来の既定方針どおり獣医学教育の充実に対して支援を行なうことが確 認されており、文部省の高等教育局長に対してこの問題について要望書を提出している旨報 告された。

      3) 唐木会長より、獣医学をめぐる情勢について以下の説明があった。      
      @国立大学の校費について         
         現在各国立大学の校費は、平成11年度からすべて非実験講座として配分されることとなった。        
        しかし、今年度については、暫定処置として従来通りの配分基準で配分する予定である。               A第三者評価機関の発足について         
         平成12年4月に学位授与・大学評価機構が発足する予定である。国立大学については、この評価機 関の評価 を受けるのが義務であるが、私立大学については任意となっている。評価結果は資源配分に反映される。  
      B独立行政法人化について        
         平成15年に国立大学において実施する予定であるが、実施方法等については平成12年7月以前に文部省が  決定する見込みである。国大協の中間報告にあるブロック法人化の方向に動いているようである。          C追加調査事項について                                     
         国家試験出題17科目の教育状況についてのアンケートにご協力願いたい。(その後、地域への協力の状況についてのアンケートも追加した。)    

      V.協議事項
      1.外部評価について   
         唐木会長から、かねてより大学基準協会と本協議会の間で協議を続けてきた「獣医学の横断的評価と外部評 価」について、ほぼ協議が纏まり、次の手順により評価を実施することが報告され、了承された。
      1) 大学基準協会が決めた項目により、本年12月までに各大学が自己点検を行なう。その結果を本協議会に提出  する。
      2) 本協議会は「評価委員会」を設置し、各大学の自己点検報告書をもとに獣医学教育の横断的な評価を行なう。そ して、横断的評価報告書を纏めて、これを大学基準協会に提出する。
      3) 大学基準協会は、本協議会の報告書をもとに獣医学教育についての外部評価を行ない、報告書を作成する。こ  の報告書は、わが国における獣医学教育の現状に対する総合的かつ客観的な  評価として、今後の獣医学教育の改善に役立たせる。   
         このことについて、大学基準協会獣医学教育研究委員会赤堀文昭幹事から追加説明があり、記入用紙について は各大学にフロッピーを送付すること、また提出期限については12月末日とした。         

      2.獣医学教育の改善のための科学研究費について  
         唐木会長から、「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」についての文部省科研 費Aが採択され 、唐木会長を研究代表者として平成11、12年度の2年間で研究を完成するこ とになっているので関係全大学の協 力をお願いしたいこと、その詳細は「獣医学教育改善ホーム ページ」に載せたので参考にして頂きたい旨説明があった。  

      3.定員削減問題について(山口大学 甲斐教授)  
         山口大学甲斐教授から、今年度になって獣医学関係講座の定員が削減され、また、予算配分に おいて現員配 分となったために実質上予算削減となっており、獣医学教育の崩壊を危惧している 旨説明があった。

      W.その他

      1) 次回全国協議会の開催について  
         第72回全国協議会は、平成12年4月3日(月)午後1時〜午後3時の予定で東京大学にお いて開催することとした。

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