日 時 平成13年4月1日(日)13:00〜15:00
場 所 東京大学農学部3号館4階会議室
出席者 (会長) 唐 木 英 明 (副会長)種 池 哲 朗
(北海道大学) 藤田正一、喜田 宏、桑原幹典、藤永 徹、小沼 操
(帯広畜産大学) 山田純三、品川森一、北村延夫、古岡秀文
(岩手大学) 内藤善久、岡田幸助、三宅陽一、谷口和之、安田 準
(東京大学) 吉川泰弘、佐々木信雄、小野憲一郎、局 博一
(東京農工大学) 加茂前秀夫、山根義久、金子賢一
(岐阜大学) 小森成一、平井克哉、工藤忠明、北川 均
(鳥取大学) 上原正人、島田章則
(山口大学) 岩田祐之、徳力幹彦、田浦保穂
(宮崎大学) 立山 晉、萩尾光美
(鹿児島大学) 坂本 紘、阿久沢正夫
(大阪府立大学) 畑 文明、佐々木文彦
(酪農学園大学) 加藤清雄、新山雅美、石原智明
(北里大学) 小山弘之、天間恭介、前原信敏、武藤顕一郎
(麻布大学) 中村経紀、政岡俊夫、和田恭則
(日本大学) 酒井健夫、渡部 敏、長谷川篤彦
(日本獣医畜産大学) 池本卯典、中條眞二郎、澤田拓士、大石 厳
以上 55名
( 事 務 局 ) 日本獣医畜産大学 宮本 忠、中澤幸雄
( 特 別 出 席 ) 社団法人 日本獣医師会 専務理事 松山 茂
唐木会長が開会を宣し、本日の議事に入った。
議 事
T.議事録の確認について
第73回及び臨時全国大学獣医学関係代表者協議会記録が確認された。
U.報告事項
1.国公立大学獣医学協議会報告(会長 徳力幹彦山口大学教授)
@会長、副会長の選出について
任期満了に伴う次期会長、副会長の選出が行われ、会長には引続き徳力会長、同じく副会長には喜田・品川両副会長が再任された。
A大学再編整備の進捗状況について
大学再編整備の進捗状況について、西日本では九州大学に獣医学部検討委員会が発足し、3月22日に第6回委員会が開催された(第5回から山口大学及び宮崎大学から各2名がオブザーバー参加)。九州大学に獣医学部設置の必要性、理念等を検討し、これに基づき総長が設置準備委員会を発足させることになった。
また、第6回委員会の開催直前に、唐木会長・徳力国公立大学獣医学協議会会長・林国立農学系学部長会議会長並びに藤田同臨時委員会委員長が、文部科学省の意向を照会したところ、獣医学教育改善の動きは他に類を見ない教員の自主的な運動であり、その長年にわたる努力を高く評価していること、しかし各論になると、自主努力案や九州大学2校先行案が出されていて、我が国の獣医学教育全体の改善の方向のグランドデザインとの調整が必要と考えられる。幸いに国立大学農学系学部長会議においてこの問題を正式な議題として取り上げているので、その結論を得て前向きに検討したい。教育関係者の努力を無駄にしないよう努力をする覚悟である、との返答であった。
九州大学はこのような情勢を念頭において前向きに検討を進めることになっている。
東日本6大学は、昨年の11月以降4回の懇談会を開催した。そのなかで、北海道大学と東京大学を再編先とすることとし、帯広畜産大学と岐阜大学が北海道大学と、岩手大学と東京農工大学が東京大学と具体的な話し合いに入っている。さらに、各獣医学科ともまだ所属学部の承諾を得ていない現状なので、これについて最大限の努力を行っている。
2.私立獣医科大学協議会報告(会長 中村経紀麻布大学学長)
各私立大学の入学試験状況並び来年度の入試日程が報告された。また、獣医臨床教育担当者会議の報告(臨床教育カリキュラムの問題・臨床系教員の評価基準の要望等)が行われた。
協議事項としては、獣医学教育の充実について検討し、具体的にはライセンス教育を重点に置くこととし、また、各大学の連携評価の実施について検討を行った。
他に、修士課程の必要性・学位論文審査の取扱・学納金等について協議を行った。
3.その他
(1)各法人理事長宛の要望書の提出について
種池副会長から、標記について次のとおり報告があった。
本年1月の当協議会で決定した、私立大学各法人理事長宛に提出する「獣医学教育基準」(大学基準協会)の達成に向けての要望書について、本日、一部修正を加えた上で、唐木会長に提示の後、各法人理事長宛に提出することになった。
また、唐木会長から、前回の協議会において、大阪府立大学からも大阪府知事宛の要望書の提出依頼があったが、タイミングを計って提出することとしたことが報告された。
(2)獣医学教育のあり方に関する懇談会からの答申について
社団法人日本獣医師会:松山専務理事から、獣医学教育のあり方に関する懇談会からの答申について、次のとおり報告が行われた。
本日の配布資料にあるとおり、平成12年12月に獣医学教育関係者連絡会議(代表:社団法人日本獣医師会会長、五十嵐幸男)から獣医学教育のあり方に関する懇談会(座長:黒川清、東海大学医学部長・日本学術会議副会長)に諮問を行った「獣医学教育のあり方」について、平成13年2月に同懇談会から答申が提出された。
今後、必要があれば文部科学省・農林水産省を始めとする関連省庁、団体等に当答申を配布し説明をする予定である。
また、近々、国立大学の置かれている都道県の獣医師会の会長に参集いただき、この答申に対して意思の統一を図るべく、打合せを行うことを計画している。
(3)科学研究費補助金による「獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究」について
唐木会長から、標記について研究成果報告書の配布の後、各大学の教授を研究分担者として迎え、平成11年度〜平成12年度に行われた研究(研究経費総額37,800千円)が完了した旨、報告が行われた。
引続き、唐木会長を始めとする第1班〜第8班の各班長から各課題に関する概略等の報告が行われた。
(4)獣医学教育の横断的評価のための調査報告について
局教授(東京大学)から、標記調査報告が完了し、配布資料(報告書)に基づき詳細な報告が行われた。
(5)その他
唐木会長から、文部科学省高等教育局専門教育課担当職員の人事異動について報告が行われた。
V.協議事項
1.平成12年度決算について
事務局から平成12年度決算報告が行われ、承認された。
以上をもって、旧執行部からの報告が終了した。
2.会長、副会長の選出について
任期満了に伴う次期会長、副会長の選出にあたり、国公立大学獣医学協議会:徳力会長並びに私立獣医科大学協議会:中村会長に意見を求め、会長には引続き唐木英明教授、副会長には新たに酒井健夫教授(日本大学)が推薦され、了承された。
以降の議事進行は、新会長・新副会長により執り行われた。
3.獣医学教育の改善について
唐木会長から、獣医学に対する外部評価機関(第三者機関)の設置について提案があり、評価機関の組織・評価対象とする大学・評価結果の取扱等について協議が行われ、次回以降、引続き検討することになった。
4.国立農学系学部長会議「獣医学教育改善に関する臨時委員会」からの質問状に対する回答について
標記臨時委員会委員長:藤田正一教授(北海道大学)から、国公立獣医学協議会会長並びに全国獣医学協議会会長に対して質問状を提出した経過について報告が行われた。
引続き唐木会長から、質問状への回答(案)について説明が行われ、必要があれば修正し、唐木会長・酒井副会長・徳力教授・藤田教授が確認の後、臨時委員会に回答することが承認された。
5.その他
次回全国協議会の開催について
第75回全国協議会は、平成13年10月5日(金)午後1時〜午後3時の予定で岩手大学において開催することとした。
追記:会議終了後、唐木会長は日本獣医畜産大学に引き続き協議会事務局を担当することを依頼した。
以 上