第1回私立獣医科大学協会「相互評価委員会」会議記録(抄)

1.日 時:2000年(平成12年)7月16日(日)14:00-16:30
2.場 所:なかむら屋旅館 札幌市中央区北3条西7丁目 (011)241-2111
3.出席者:委員長・種池哲朗(酪農学園大学)
     麻布大学・赤堀文昭教授、日本大学・酒井健夫教授
     日本獣医畜産大学・澤田拓士教授、北里大学・高瀬勝唔教授
     酪農学園大学・森田千春教授
     オブザーバー:全国大学獣医学関係代表者協議会会長・唐木英明教授(東京大学)

4.議事
 1)相互評価の基本方針と方法について  
  ・評価に当たって具体的基準のないのが現実である。私立獣医科大学協会相互評価委員会としての基準を決めていく必要がある。私立大学独自の評価基準として、全国の評価基準を上回る基準として整理すべきであろう。項目としては、学部教育、臨床活動、大学院教育、研究活動、大学運営管理、社会活動の基準を各大学ができるだけ速やかに明確にすることが必要であろう(特に、臨床系教員)。
  ・国際的な獣医学教育水準に近づけるのが目的であるが、最初は出来ることから始めれば良い。その基準としては、速やかに改善すべき項目、短期間に改善すべき項目、中期的改善項目、長期的改善項目にわけ、各大学がどのようなタイムスケジュールで対応するかも重要な事柄である。現実的には量的なものから始め質的なものに転換していくことも一つの方法であろう。例えば、学生数/教員、病院面積、支援者数(技術・事務職)などが、EAEVE、基準協会基準に達しているのか、いないのか。 
  ・今回の相互評価で終了というものでなく、将来的には定期的再評価体制をつくる必要がある。
  ・この相互評価委員会の評価は個人ではなく大学単位である。個人評価は各大学で行い、学部・大学院教育、研究、臨床活動、社会活動が評価項目となること、各項目の評価割合は各大学の教育の理念、目標に応じて各大学の裁量によるが、臨床活動には症例数、時間数、技術などが含まれるだろう、各種研究会同人・機関誌、商業・業界誌への投稿および依頼された論文・解説・総説(単報/連載)などは臨床活動の一環として評価されるべきであろう。
  ・本日の会議の合意事項として、基本的には、全国大学獣医学関係代表者協議会による「横断的評価」を受けることに加えて、私学の独自性、特徴を浮かび上がらせる評価基準を作成、相互評価し私学における獣医学教育の充実発展に繋げていくことが了承された。
 2)ワーキンググループの編成について
  ・1)の論議を踏まえて以下のワーキンググループを編成した。
  @評価項目の再整理と定期的再評価体制の設置・位置づけおよび短期・長期的改善目標設定(プログラム化) (赤堀、森田)
  A全国横断的評価基準および私学上乗せ基準と臨床評価 (酒井、沢田、高瀬)
 3)今後のスケジュール
  8月末を目処に評価のための基準案を作成する。