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岐阜大学 杉山 誠
宮崎大学 末吉益雄
全国の国公立大学獣医系の教育に携わる若手の教官有志が中心となり、情報交換を目的に「獣医学教育改革への取り組み」に関するフォーラムが、10月8日(日)12時から14時まで大阪府立大学において開催されました。すべての11国公立大学の獣医学教育改革の現在の状況などについて、各大学の先生からOHPを使い直接説明がなされました。昼食時にもかかわらず、参加者が約140名を数え、獣医学教育関係者の本問題に対する関心の高さを改めて浮き彫りとするフォーラムとなりました。
このなかで、各大学でその活動に強弱はあるにしても、獣医学教育改革に向かいさまざまな活動をしている状況を聞かせていただきました。特に、すべての国公立大学において、平成9年2月に財団法人大学基準協会より出された「獣医学教育に関する基準」を中心として、その運動が展開されていることは注目に値することです。このことは、国公立の各大学が、例外なく一つの教育目標に向かって努力していることを示しています。小さな分野とはいえ、現場から全国統一的に展開されている大学教育改革運動は、大学改革が叫ばれるこの時代にあって、特筆すべきことと考えられます。
大学の機構問題からくる数々の障害が想像されるなか、底辺までこのような運動を広げられた関係諸先生に敬意を表さずにはいられません。今回のフォーラムを通じ、さらにより良い獣医学教育を目指し、努力しなければならないと感じたのは、私たちだけではなかったと思います。
末筆ながら、今回のフォーラム開催にあたり、ご協力いただいた多くの先生方またご助言をいただいた先生方に深謝するとともに、本フォーラム会場設定にあたりご理解とご協力いただいた大阪府立大学の諸先生に厚く御礼申し上げます。
春の獣医学会研究集会(つくば)におきまして,「獣医核医学の実現に向けて」と題して、臨床分科会でシンポジウムが開かれました。そこで我が国の獣医界でも核医学診療が必要であり今後実現に向けて努力を続けることが確認されました。その中でも、社会の理解を得ることは最重要課題の一つですが、それには適切な獣医学教育が不可欠であります。
今回はこの問題につきまして,獣医学会,獣医関連団体あるいは獣医大学の教員で獣医放射線学の基礎、臨床、放射線防護に関わる方々が一堂に集まり,「獣医放射線学教育」について考え,前向きの議論をすることが必要であると考え、獣医学会研究集会(大阪府立大学)
におきまして勉強会を企画しましたので、ご案内申し上げます。
記
「獣医放射線学教育研究会(仮称)」準備集会プログラム
日時:10月8日(日)19:00〜21:00
場所:学術交流会館 多目的ホール(大阪府立大学)
テーマ;獣医放射線学教育の枠組みについて
座長:竹内 啓 教授(日大)
1)基礎放射線学および放射線生物学の立場から:桑原教授(北大)
2)画像診断学の立場から:菅沼教授(麻布大)
3)放射線治療学の立場から:廉沢助教授(北大)
4)核医学の立場から:伊藤教授(北里大)
5)放射線防護の立場から (1990年ICRP勧告に基づく国内法改正に関連して)
:宮原教授(帯広大)
6)総合討論:わが国における獣医放射線学教育のあり方について
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詳細は以下のホームページをご覧下さい。
http://202.237.132.147/radiology/conference.htm
および関連集会のお知らせ
http://210.248.36.189/jsvs130/JI.html
「獣医放射線学教育研究会(仮称)」事務局
伊藤伸彦(北里大学教授・日本アイソトープ協会幹事)
岐阜大学 杉山 誠
宮崎大学 末吉益雄
国公立大学獣医学教育フォーラムを下記の要領で開催します。
記
「国公立大学獣医学教育フォーラム」
主催: 国公立大学獣医学科若手有志 代表:杉山 誠(岐阜大)、末吉益雄(宮崎大)
日時: 10月8日(日)12:00-14:00
議題: 各大学の獣医学教育改革への取り組み
-特に学部対応とそのための理論構築を中心に
プログラム:司会進行 杉山 誠、末吉益雄
各大学からの報告
1. 帯広畜産大学 石黒直隆
2. 北海道大学 梅村孝司
3. 岩手大学 加納 聖
4. 東京農工大学 下田 実
5. 岐阜大学 志水泰武
6. 大阪府立大学 鎌田洋一
7. 東京大学 局 博一
8. 鳥取大学 岡本芳晴
9. 山口大学 那須哲之
10. 宮崎大学 池田正浩
11. 鹿児島大学 上村俊一
( スケジュールが混んでまいりましたので、時間を厳 守していただけますようにお願いいたします)
会場: コミュニティー棟2階第3実習室(学会会場案内図参照)
参加無料、参加自由
問合わせ:杉山 誠(Tel: 058-293-2949、sugiyama@cc.gifu-u.ac.jp)
第129回日本獣医学会 比較薬理学・毒性学会シンポジウム 「若手が考える獣医薬理学の未来」
今、日本の教育制度そのもの、そして獣医学教育制度も大きく変わろうとしています。この様な改革の流れの中で、今後若手の研究者が獣医薬理学をどの様に発展させて行くべきかを論ずる場を設けたいとの意図で、このシンポジウムは企画されました。臨床との関係をどう構築するか、病態や比較生物学的な観点からの獣医薬理学がはたす役割は何か、医薬品開発(動物薬、人体薬)に獣医薬理学はどう関わることが出来るか、などを語ってもらう予定です。
司会: 尾崎博(東大)、小森成一(岐阜大)
演題: 1.比較生物学的観点からみた消化管の抑制性機能 -動物種差、系統差および加齢による変化- 大阪府大 竹内正吉
2.家畜子宮筋収縮の薬理学的制御 酪農学園大 北澤多喜雄
3.各種家畜の摘出血管による情報伝達機序の解明 鹿児島大 宮本篤
4.ストレスによる血中副腎皮質及び髄質ホルモンの変動 北大 太田利男
5.Shiga毒素による細胞障害機構の解明とそれに基づいた腸管出血性大腸菌感染症に対する薬物療法開発の可能性
宮崎大 池田正浩
6.ヒルシュスプルング病モデルラットと獣医臨床領域における巨大結腸症 東大 堀正敏
7.ウイルス感染症の病態発現機序の解明−細胞内情報伝達研究の手法を応用したアプローチ− 岐阜大 海野年弘
8.アセチルコリン感受性カリウム電流におよぼす癌化学療法薬の影響 -毒性薬理学の立場で- 北里大 原幸男
コメンテーターによる発言(伊藤勝昭、大橋秀法、種池哲朗、唐木英明:予定)