【スタッフ】
教授:小野 憲一郎
助教授: 松木 直章
助手:
【関連学会】
日本獣医学会
日本獣医臨床病理学会
日本生化学会
日本膜学会
日本血液学会
国際獣医臨床生化学会
家畜生化学会
獣医臨床病理学教室の様子
Photo Gallary
【主要な研究テーマ】
活性酵素・フリーラジカルの毒性に関する研究
●中枢神経系の老化・退行性疾患の分子機序の研究
●赤血球膜蛋白質の構造・機能、その遺伝性疾患に関する研究
●バベシア原虫症の病態生理学・免疫学的研究
獣医臨床病理学は、動物疾患の病態と病因の解明を目指した学問であり、そこで得られた情報を疾病の診断法の確立あるいは予防や治療へ還元するという役割を担っています。そのために、私達の研究室では、生化学、生理学、血液学、免疫学、分子生物学等々さまざまな観点から、疾患の裏に潜む数々の謎に立ち向かうべき研究活動を行っています。もちろん、そのベースは、生身の動物を、疾患を”み”ること、すなわち臨床現場にあり、附属家畜病院に来院する犬猫を主としたコンパニオン・アニマルの診療を行うとともに、畜産経済を支える牛を主とした産業動物の疾患の研究を全国各地の獣医師と共同で展開しています。
 臨床病理学の目的は、病気の動物と元気な動物とでは何がどの程度違うのか、またそれはなぜか、を明らかにすることと換言できるでしょう。そしてさらに、異常を知ることは正常を知ることに、即ち一般的な理論の構築に繋がるのです。私達はこのような立場から、多種多様な疾病の患畜、遺伝性疾患動物、疾患モデル動物さらには培養細胞を用いた疾患モデル
を相手に大胆かつ繊細な仮説とその緻密な実証を目指した研究を行っています。遺伝子の異常、それに起因する蛋白質・脂質分子の異常といった微視的な手がかりを基に、時には巨大な断層撮影装置で得られた画像を生化学・血液学・内分泌学などの知識・情報と照らし合わせて疾病の本質に迫っていきます。私達の日常はスリルとサスペンスにあふれ、それだけに謎が解けたときの喜びも大きいものと信じます。