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専攻紹介

高度医療科学(動物医療センター)
研究室のホームページへLaboratory of Veterinary Emergency Medicine

【スタッフ】

教授 望月 学

【関連学会】

  • 日本獣医学会
  • 日本麻酔学会
  • 獣医麻酔外科学会

【主要な研究テーマ】

  • 周術期を中心とした生体侵襲とその防御:麻酔、抗炎症および鎮痛
  • 脊髄損傷に対する再生医療とリハビリテーション

高度医療科学研究室は、平成9年に発足した新しい臨床系の研究室です。動物医療センターで外科系の診療活動を行いながら,臨床と密接に関連した研究活動を行っています。平成20年度現在、学部学生6名,大学院生7名,教官1名の構成となっています。

 外科手術は、生体にとって非常に大きな侵襲であり、麻酔なしに行うことはできません。また、手術中だけでなく術後の疼痛管理も非常に大きな問題であり、さらには手術に起因する局所ならびに全身炎症も解決しなければない重要な問題です。麻酔(周術期)管理とは、これらの侵襲からいかに生体を守り、かつ動物を安全な状態に保つかということです。一方で、疼痛が引き起こす問題は、術後だけでなく、癌の患者さん、慢性関節炎の患者さんなどでも深刻であり、これらをどのようにコントロールするかも臨床的に大きな問題です。我々の研究室では、これらの問題に様々な面から取り組んでおり、そこで得られた成果は臨床の現場に直接フィードバックされています。

 一方生体組織が損傷を受けた場合には、必ず修復機転が働き、多くの場合は機能を回復することが可能です。しかし、大きな損傷を受けた場合や、中枢神経系など修復機転が活発でない組織では、十分な回復が得られず、重度の機能障害が生じることがあります。その中でとくに大きな問題の一つが重度脊髄損傷であり、動物の健康状態や生活の質は大きく損なわれ、飼い主にも大きな負担を強いることになります。現在我々は、この問題に対し嗅神経鞘細胞の移植による再生医療技術の確立を目指して研究を行っています。さらに最近ではこれにリハビリテーションを加えた場合の効果についても検討を行っており、その成果はすでに一部臨床応用されています。


犬(隠れて見えない)に麻酔をしているところ;全静脈麻酔という最先端の技術を用い、脳派をはじめとして種々のモニターを行いながら麻酔を行っている。
 
ラット嗅球より 培養した嗅神経鞘細胞(p75陽性で赤く染色されている)の免疫組織染色像

【学生の声】

麻酔チーム 臨床において麻酔や周術期の生体侵襲は、直接動物の命に関わる事象です。高齢の動物、複雑な病気を持つ動物、高度な手術を必要とする動物に対して安全で高度な獣医療を行う上で欠かすことのできない研究分野です。学生の研究が実際の臨床現場で生かされることも多く、やり甲斐のある研究分野です。また、病院内に研究室があるため、時間のあるときに臨床現場に参加することも可能で、数多くの貴重な体験が得られます。
再生チーム 高度医療の研究室はVMCの3階にあります。愉快な先生・先輩・仲間たちに囲まれ楽しい毎日を送っていますが、一歩扉を出ればそこはオペ室。病に苦しむ動物たちを助けるべく、先生方が懸命に治療に取り組んでいます。最先端の獣医療を実感しながら学ぶことができます。研究では、脊髄・運動器の再生医療というテーマに取り組んでいます。この分野はまだ分からないことが多く、その分さまざまな研究アプローチが考えられます。興味があること、やってみたい実験に何でもチャレンジできる環境です。自分のペースで自由に臨床への参加や研究を進めることができる研究室です。臨床も研究も、でも、自分の時間も欲しい、そんな欲張りなあなたにオススメです。