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専攻紹介

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Laboratory of Veterinary Pathology

【スタッフ】

教授 中山 裕之
准教授 内田 和幸
助教 ジェームズ・チェンバーズ・ケン
教務補佐員 土居 千代

【関連学会】

  • 日本獣医学会
  • 日本獣医病理学会
  • 日本病理学会
  • 日本毒性病理学会
  • 日本実験動物学会
  • 日本神経病理学会

【主要な研究テーマ】

  • 動物の加齢性病変に関する病理学的研究
  • 疾患モデル動物を用いた神経細胞死に関する病理学的研究
  • 臨床例による動物の神経・筋疾患に関する病理学的研究
  • 動物の腫瘍性疾患の診断病理学的研究

獣医病理学は、様々な動物の疾患について、主に形態学的手法に基づき病気の成り立ち(病理発生)を研究する学問です。当研究室の主な研究テーマは、ヒトのパーキンソン病やアルツハイマー病などの疾患に関する比較病理学あるいは実験病理学的研究や、動物特有の神経・筋疾患の病理発生に関する研究です。

ヒトを含む様々な動物の器官、組織、あるいは細胞レベルで生じる様々な病態を明らかにするため、必要に応じて疾患モデル動物を作製して、その病態を詳細に研究することは、各種疾患の病理発生機序の解明、治療、および予防方法の確立のために非常に有効です。本研究室では、本学の定めた規定に準じて、実験動物や臨床症例を利用し、特に細胞死(アポトーシス)や細胞周期、分化異常、あるいは加齢性病変などに関係する研究を行っています。

このような基礎研究と同時に、病理学研究室では、実際の臨床症例の生体検査(生検)や病理解剖検査(剖検)を通じて、動物臨床や衛生関連分野に関わる実務教育を実施しています。これら生検・剖検等の日常業務を通じて、様々な動物の疾患に遭遇します。これらの自然発症疾患については、臨床例を収集して比較病理学的な研究を進めています。臨床例に基づく研究は、地道な作業ですが、動物疾病の病理発生の解明のみならず、臨床現場における診断、治療、予後判定などに有用な情報を提供できます。


ヒトのアルツハイマー病のアミロイドβ蛋白沈着

イヌ壊死性脳炎の抗星状膠細胞抗体

【学生の声】

私たちの研究室では、動物病院から送られてくる生検・剖検材料の診断を通して、病態の成り立ちを深く学び、考えることができます。病態を理解するには、正常な体の状態を知る必要もあり、結果的に幅広い知識・経験を身につけることができます。また、生検・剖検の他、ひとりひとりが様々な疾患モデル動物を使った研究を行っています。研究面でも生検・剖検で学んだ知識を生かせますし、さらに様々な分子生物学的手法も学ぶことができるので、皆が有意義な研究生活を送っています。獣医病理学は、臨床と基礎研究の中間に位置しており多様な経験を積むことができる場ですので、自分が何に向いているのかを実際の経験を通して探ることができます。また、様々な場で働いている研究生や卒業生の方と接する機会も多く、社会人の方々との交流を通して自分の将来像を具体的に考えやすいといえるでしょう。卒業後は、1)臨床の研究生になって臨床獣医師になる、2)病理学の知識や経験を生かして製薬会社に就職する、3)研究の楽しさを知り大学院に進学して研究に従事する、といった進路を選ぶ人が多いです。研究室の雰囲気はとても良く、皆がまじめに楽しく過ごしています。先生先輩後輩関係なく、率直な意見交換ができる雰囲気があり、風通しの良い研究室作りを常に心がけています。また、3号館2階という最高の立地条件のもと、他の研究室の先生や学生との交流も多く、皆充実した学生生活を送っています。