問題行動は、飼育動物が示す「人間社会と協調できない行動」や「人間(飼い主あるいは動物と関わる人達)が問題と感じる行動」と定義づけられています。
攻撃行動のように周囲の人間や動物に危険を及ぼすものもあれば、自傷行動や恐怖症といった動物自身の健康を損なうものも含まれます。
問題行動が発現すると動物と飼い主の生活の質(Quality of life, QOL)が低下し、さらに飼育放棄や安楽死に繋がることもあるため、
問題行動は獣医学や動物福祉の観点から看過できない事象となっています。
獣医動物行動学研究室では、東京大学附属動物医療センターや獣医動物行動研究会と連携し、イヌの問題行動の病態解析や治療方法に関わる研究を行っています。