研究内容

原虫病の免疫病理学的研究

マクロファージの機能分化

リーシュマニア症を引き起こすリーシュマニア原虫は脊椎動物宿主内では偏性マクロファージ内寄生原虫として増殖します。皮膚型リーシュマニア症では皮膚のマクロファージを宿主細胞とし、内臓型リーシュマニア症では肝臓のクッパー細胞、脾臓の赤脾髄マクロファージ等を宿主細胞としています。マクロファージの各組織における機能分化は未だ解明されていませんが、これらマクロファージの活性化および増殖がリーシュマニア症の病態と深くかかわることを明らかにするための研究を行っています。

 

脳性マラリアの免疫病理学的発症機序

ヒトを固有の宿主とするマラリア原虫には4種類が知られていますが、この中で熱帯熱マラリア原虫Plasmodium falciparumだけが脳性マラリアなど重篤な合併症を伴い致死的です。脳性マラリアの発症機序には、感染赤血球表面に発現するPfEMP-1 と内皮細胞表面のICAM-1の結合により引き起こされる感染赤血球による脳内血管の栓塞(sequestration)が深く関与することが知られています。私たちの研究室では熱帯熱マラリア原虫に感受性を持つ限られた実験動物であるリスザルを用いマラリア病態の研究を行ってます。