最近の業績(2011-16)原著論文

動物はさまざまな条件下で繁殖活動を行い、種を維持しています。自然条件下における動物は、たとえば光周期や餌の有無などの外的環境因子をシグナルとしてとらえ、生殖機能をコントロールしています。このようなメカニズムはすべて脳の中にあります。卵巣や精巣の働きを直接コントロールするホルモンの生産や分泌も脳の制御の元にあります。家畜といえども脳の働きを理解しなければその繁殖をコントロールすることはできません。

最近の業績(2011-16)著書・総説

乳用牛および肉用牛の生産現場では人工授精時の受胎率の低下が大きな問題になっています。受胎率の低下は、乳肉の生産性に直結するだけでなく、酪農経営を圧迫する要因となります。 牛乳を生産しているウシが妊娠できないことは、産業上大きな損失となります。なぜなら、ウシの妊娠期間は280日程度なので、泌乳期のうちに交配・妊娠しなければ泌乳の終わってから次の分娩までの間(空胎期間)が長期間あいてしまうのです。分娩が終わってから受精するまでの期間をいかに短縮するかが酪農家にとって最大の課題となります。 畜産現場では、卵胞嚢腫や卵巣静止といった卵巣疾患によって卵胞発育や 排卵に異常が生じた繁殖障害が受胎率低下の原因として問題となっています。