Department of Animal Radiology, The University of Tokyo
東京大学大学院 農学生命科学研究科 放射線動物科学研究室

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研究・教育方針 Policy

研究方針

個体レベルの生命現象の本質に迫る新しい概念を証明し、それを実験により裏付ける
~社会還元を目指して~
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生物学の研究には、分子や核酸、蛋白質といったミクロの世界に注目したものから、細胞や臓器の機能に注目したもの、動物個体での観察を重視したもの、さらには動物の生態を調査するものなど、様々なレベルものがあります。

私たちの研究室では、「個体を見る=観察する」動物学者・獣医学者としての視点を特に重視し、「生命現象の本質に迫り、それを基に病態治療の糸口を提示」すべく、日々研究を行っています。分かりやすい言葉で言えば、動物を使った病態モデルを作製して、その病期の発症や進行のメカニズムを明らかにしようとしています。その対象は、食物アレルギーや喘息、アトピーなどのアレルギー疾患からがんの増殖や転移にまで及びます。

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生理反応の解明はもとより、ヒトの病気の診断や治療法の開発を行うことも大きな目的としていますので、自分たちの研究をいかに社会に役立たせることができるかを、常に意識しながら研究を進めています。

教育方針

学部生教育 ~基礎の徹底~
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初めて自分でテーマを持ち、研究を行っていく学部学生に対しては、”研究の楽しさ”を伝えながらも、明確な目標に向かって日々を積み重ねる研究者としての基本姿勢を教えていきます。

卒業論文研究は、“情報収集能力”、”観察力”、“論理的思考力と文章力”、“discussionや発表能力”など、社会で求められる多くの能力を身につけるのに必要不可欠な過程です。従って、学部学生でありながらも、卒業までに実験からデータ解析、日々のmeetingでの発表や議論、学会での発表、論文執筆と投稿、雑誌への掲載といった一連のステップを経験できるように、指導しています。

また、動物個体を用いた実験と評価、解釈には高度な技術や知識が要求されます。日々大変な作業の繰り返しです。実験動物を無駄なく適切に扱えるよう、倫理と技術、知識のすべての面から教育していきます。

研究テーマは、本人の興味や生活スタイル、得手不得手、将来の理想等の要因を勘案しながら選択していきます。

大学院生教育 ~エリート教育の重視~
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大学院教育は、より優秀な研究者や将来の指導者・教育者を育成し、世界に輩出する重責を担っています。修士論文や博士論文研究の中では、学部教育で身につけた能力をより伸ばし、さらに情報と結果に基づいた“自由で新しい発想を構築する力”とそれを“証明する能力”を身に付け、自らの生物観を広げていって欲しく思います。

ある程度具体的なテーマや目標を与えながらも、自らの観察と仮説を最大限に生かして新しいことが生み出せるように、可能な限り自主性を重んじることで芽を伸ばす教育を目指します。

プレッシャーも大きいかとは思いますが、より大きく、より難しい問題の解決に、信念と知力を注いでほしいと思います。卒業までには必ず論文という形を残せるよう指導していきます。

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研究室連絡先 Address

東京大学大学院農学生命科学研究科
放射線動物科学研究室

〒113-8657
東京都文京区弥生1-1-1
TEL 03-5841-7247
Mail amurata@
mail.ecc.u-tokyo.ac.jp

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