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 東京大学 農学生命科学研究科 獣医学専攻                    

専攻の方針CONCEPT

東京大学獣医学専修(学部)専攻(大学院)の方針

 東京大学獣医学専攻は、動物の生命現象の解明および病態の解明と克服、ならびに公衆衛生の向上を担う高度に専門的な人材の養成を図ることにより、動物と人類のよりよい関係を構築し、両者の健康と福祉の向上に寄与することを教育研究上の目的としております。
 詳細は以下のポリシーの項目をご覧ください。


専攻長(獣医学専攻)メッセージ

ヒトと動物との関係は、歴史的にみても地域的にみても様々ですが、21世紀を迎えた現在、両者の関係は新しい段階に入ったといえます。それは、我々がかってないほどに動物の健康を重要視し、動物の福祉を真正面から考えるようになったことです。これは動物の健康を守ることが、かけがえのない地球の財産を守ることにつながると同時に、そのことが人間の福祉を向上させる上でも大切であることが専門家のみならず一般市民においても広く認識されるようになったからです。獣医学は動物の健康を専門的に取り扱う唯一の分野ですが、人間の医学と異なる点は、医学が単一の動物種であるホモサピエンスを中心に考えれば良いのに対して、獣医学は多種多様な動物界を取り扱うことです。そのため、獣医学を学ぶ我々は常に幅広い動物学的な知識を求め、生態系への理解を深めることに心がけています。これらの点を重んじながら本学の獣医学専攻では、次のような教育理念をもって人材の育成に努めています。
1. 動物の疾病予防と治療のための獣医療教育
2. 人獣共通感染症や食品衛生を中心とする公衆衛生学教育
3. ライフサイエンス(基礎研究)推進教育  
4. 獣医畜産行政、環境問題に関する教育  
5. 国際的視野をもった獣医学教育


専攻長(応用動物科学)メッセージ

 応用動物科学専攻では哺乳類の生命科学に関するさまざまな研究が行われています。その一例を挙げると、人類や動物を悩ます疾病の発症機構や生体防御機構に関する研究、哺乳類の遺伝子改変法の開発や哺乳類卵子の成熟機構に関する研究、遺伝子発現のメカニズムやDNAのエピジェネティック制御に関する研究、動物細胞の増殖分化や特異機能の発現調節機構に関する研究、動物の生得的行動を司る中枢メカニズムやその異常に関する研究など、興味深いテーマが目白押しです。こうした研究を通して分子レベルから個体レベルに至る視点から動物の生命現象のメカニズムを明らかにし、新しいバイオテクノロジーの開発などの生命機能を利用した応用研究を発展させ、動物が持つ潜在的生産能力の向上や貴重な遺伝資源の保全などの道を探ることを、教育と研究の重要な目標としています。

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